『小山町のたから』
小山町長 込山正秀
県立小山高校は1985年4月、1学年7クラスでスタートしたが、現在は3クラスになっている。同時期に開校した長泉高校は2008年に三島市の長陵高校となり、長泉高校としての幕を閉じた。地元長泉町は町を挙げて存続を訴えたが、町民の在籍者が少ないということで廃校になった。
県教育委員会は地域社会の実情を踏まえた学校づくりを推進するため、県内各所に協議会組織を設置し、改編を検討している。既に新構想高校が持ち上がっている地区もある。その県教委は今年2月、御殿場市・裾野市・小山町を対象に「北駿地区高校の在り方に係る検討委員会」を立ち上げた。小山高校も改編の対象として遅かれ早かれ俎上(そじょう)に上がるだろう。私は町長選挙で「連携型中高一貫校の設立」をマニフェストに盛り込んだ。小山高の方向性はまだ見えない中、町内3中学校と連携を深め、存続に向けて何ができるかを模索し始めた。様々なイベントの場でボランティア活動や部活動を披露している小山高生の姿に、多くの町民が和まされ、勇気をもらっている。小さな町の活力の原動力となる若い力は『小山町のたから』。それを大事に育てるべく県教委との連携の下、精一杯取り組んでいきたい。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>