■腰曲がりって病気ですか? 脊柱変形(せきちゅうへんけい)のはなし
「むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました…」
子どもの頃から昔話に登場するおじいさんとおばあさんは腰が曲がっていました。近所のお年寄りも腰が曲がっていました。年を取って腰が曲がってくるのって当たり前ですよね??
そんなこと一昔前まで疑問にも思わなかったのですが、最近は違います。
腰が曲がっているお年寄りの中には、日常生活に支障をきたすほどの症状が出ている方がいるのです。背中が痛い、長く歩けない、食べ物が食べづらいといった症状や、外見にコンプレックスを感じている人も多いことが分かってきました。さらには、生活の質をも低下することが明らかになってきており、その予防や治療の重要性が注目されるようになってきました。
この腰曲がり、医学的には「脊柱変形」と呼んでいます。脊柱変形は高齢になるほど多く、女性に多いこと、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や筋肉量の低下などが関与していることが分かってきました。
最近は技術の進歩により、手術により矯正することができるようになってきました。腰痛が改善し、歩きやすくなった、見た目もよくなったといわれることが多いです。脊柱変形のことでお悩みの方は、一度整形外科にご相談ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>