- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道札幌市
- 広報紙名 : 広報さっぽろ 2025年12月号
■市の財政の特徴
自治体の財政状況を示す指標である「健全化判断比率」は良好な水準ですが、徐々に悪化しています。また、支出の増加に収入が追い付いておらず、財政の自由度(市独自のサービスを行うための財源)は低下しています。
▽健全化判断比率の4つの指標は良好

※この数字を上回ると財政健全化の取り組みが必要となります
▽自力で得る収入が少なく、国からの交付金などが多い
・財政力指数(※高い方が望ましい)
標準的な行政を行うためのお金を自ら賄える割合
(R5)0.711→(R6)0.706
(R6)政令市20都市中17位、政令市平均0.836
▽定期的な収入に対して、自由に使えるお金が少ない
・経常収支比率(※低い方が望ましい)
お金が義務的な経費などにどれだけ充てられているか示す割合
(R5)95.4%→(R6)98.0%
(R6)政令市20都市中10位、政令市平均97.1%
■市の財政の長期的な見込みと取り組み
▽今後の財政運営は?
市を取り巻く厳しい財政状況を踏まえ、よりめりはりがついた予算編成を行い、持続可能な財政構造への転換を目指します。
・アクションプラン2023で掲げる計画目標を達成するための「まちづくりの取り組み」と、その実効性を担保する「行財政運営の取り組み」を着実に推進する
・事務的経費の削減や事業の実施手法の効率化、新たな財源の確保など内部努力を中心とした見直しを着実に進める
・目的を達成した事業や成果があがらない事業などについては、前例にとらわれることなく、廃止を含めた事業再編、再構築を徹底する
▽重点的な取り組み
公共施設の更新の必要性に対応して建て替え費用を抑制
・建物を長く使えるように、改修や修繕を実施
・建て替え時期を分散させて、費用の偏りを軽減
・施設の機能を維持しながら複合化を進め、総量を抑制
1970年代に急速に成長した札幌は、建物の更新時期も集中しています。そのため、費用を抑える工夫が必要です
■令和7年度予算の執行状況
※令和7年9月30日現在。各項目・区分ごとに四捨五入しています
▽一般会計
・歳入歳出予算額…1兆3,040億円
・歳入執行率…39.4%
・歳出執行率…38.4%
▽特別会計
※公債会計を除く

▽市債残高
・一般会計…1兆1,256億円
・特別会計…7億円
・企業会計…4,901億円
▽企業会計(収益的収入と収益的支出)

▽基金残高
5,453億円
▽一時借入金残高
106億円(市立札幌病院、下水道)
市の財政の詳細のほか、本年度の予算の執行状況は、ホームページでご覧になれます
問合せ:企画調査課
【電話】211-2216
