くらし 【特集】豊かな海に囲まれた さかなの港町『室蘭のお魚事情』

室蘭は豊かな海に囲まれ漁業も盛んです。
サケやタコ、ホタテなど、さまざまな水産資源に恵まれ、市場で取り引きされた新鮮な水産物が市内に流通します。
今回の特集では旬の海の幸をご賞味いただきたく、室蘭のお魚事情を紹介します。

■室蘭で水揚げされたほとんどの魚介類はその日のうちに市場で販売
室蘭で魚介類をとるのは室蘭漁業協同組合(以下、室蘭漁協)の組合員である漁師さん。ほぼ毎日、季節の魚介類を追って海に出る。
東町の市公設地方卸売市場では、漁師さんがとってきた魚介類のほか、全道・全国から集まった水産物が競りなどで取り引きされ流通している。
卸売市場とは、毎日の食生活に欠くことのできない生鮮食料品などを卸売(魚屋さんやスーパー、飲食店、水産加工メーカーなどに販売)するために開設される事業者のための市場のこと。市公設地方卸売市場は仲卸や小売など、事業者向けに開設しているため、市民への販売は行っていない。

■室蘭の漁業・養殖業の生産量は約1万トン
室蘭には、舟見町の追直漁港、東町のイタンキ漁港、崎守町の崎守漁港区、絵鞆町の絵鞆漁港区と4つの漁港がある。室蘭は年間1万トン以上の漁獲量を誇り、胆振地域ではナンバー1だ。中でもタラコや明太子の生みの親である「スケトウダラ」が断然多く、その身はかまぼこなどすり身の原料として市外で加工されている。

▽漁港と営まれている主な漁業
崎守漁港区
・養殖漁業
・採介藻漁業

絵鞆漁港区
・養殖漁業
・刺し網漁業
・採介藻漁業

イタンキ漁港
・刺し網漁業
・採介藻漁業
・タコ函漁業

追直漁港
・底曳き網漁業
・養殖漁業
・採介藻漁業
・タコ函漁業

■水族館で室蘭の魚に会える
室蘭民報みんなの水族館には水族館職員がとってきた魚やクラゲのほか、漁師さんから譲り受けた魚なども展示されている。
旬の魚は季節で変わるため、4月から10月までの開館期間中、魚の入れ替えがある。普段は切り身など加工された姿しか見たことのない魚でも、生きた姿に出会えるかもしれない。
また、1階展示水槽前の室蘭でとれた魚介類の説明文には、魚類担当飼育員・高山さんの個人的感想として、「旨いレベル」や食べた感想、美味しかった食べ方などが紹介されている。室蘭産魚介類を高山さんおすすめの食べ方でご賞味あれ。
水族館では、最新情報を随時、SNSで発信しているので、右記の二次元コードを読み取ってご覧いただきたい。

■まちの魚屋さんに行ってみよう
魚屋さんに行ってみると「室蘭産」と表示された魚介類が並んでいる。まさにとれたて新鮮な食材だ。季節によってとれる魚介類は変わるので、下記のカレンダーを参考に、旬の食材を手に入れよう。
お店によっては干したり、切り身やお総菜にしたり、美味しくいただくために独自の工夫で売られていることもある。
SNSで積極的に情報発信している魚屋さんもあるので旬の食材を要チェックだ。

■室蘭でとれる魚介類と旬を知ろう
室蘭でとれる魚介類の種類は150種類以上。北海道の海でとれるほとんどの魚介類が室蘭で水揚げされる。
海外への輸出も盛んで、スケトウダラやソウハチガレイ、マダラ、ホタテガイなど、年間数百トンの魚介類が海外へ輸出されている。

■海のレジャーで気をつけたいルールとマナー
さかなの港町室蘭の海にはこれまでに紹介した豊富な魚介類が生息しているが、水産資源は漁業法と水産資源保護法によって守られている。北海道では北海道漁業調整規則によって、漁業のほか釣りなどの遊漁にも制限がある。特に海藻類や貝類、ウニ、ナマコ、タコなどをとると漁業権侵害罪や窃盗罪に問われることがあるためご注意を

■室蘭漁協のSNS
室蘭漁協ではオンラインショップで魚介類を販売しているほか、その日に水揚げされた魚介類や年に数回行う直売会の情報、イベントへの出店などをSNSで発信中。
右記の二次元コード(本紙PDF版3ページ参照)から水揚げ情報をチェックして、その日とれた魚介類を魚屋さんでお買い求めいただきたい。

◆室蘭市公式Instagramもチェック!
今後、室蘭市では公式Instagramで旬の魚介類のお得な情報を定期的に配信します。
右の二次元コード(本紙PDF版3ページ参照)からフォローしてください。

詳細:農水産課
【電話】22-1118