- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道釧路市
- 広報紙名 : 広報くしろ 2025年(令和7年)11月号
■2024(令和6)年度末における釧路市の財政状況(1)
◆市債(借金)残高の状況
釧路市などの地方自治体では、まちづくりに必要な事業(国から認められた事業に限る)を実施するため、地方債(市債)という借金をします。
▽市債残高の内訳

▽市債を借り入れる3つの理由
・単年度の負担を軽減
例えば、大型施設を建設する場合、その年だけで全額支払うと他の行政サービスに大きな影響を与えてしまうため、借金をすることにより、年度ごと一定額返済することで単年度の負担を少なくしています。
・負担の公平性を図る
長期間かけて返済することで、建設した時の住民だけでなく、次の世代の皆さんも負担することになり、負担の公平性が保たれます。
・市民負担の軽減
必ずしも市税などの市民の皆さんのお金で全額返済するわけではありません。
市債の中には、返済に合わせて一定割合が国から地方交付税で措置される「有利な市債」があります。
◇市債残高と実質負担額の推移(一般会計ベース 利息分を含む)
※実質負担額 市債残高から交付税措置分を差し引いた金額

◆実質公債費比率と将来負担比率の推移
※道内主要9市(人口上位順)
札幌市・旭川市・函館市・苫小牧市・帯広市・江別市・北見市・小樽市・千歳市
・実質公債費比率
実質公債費比率とは、釧路市に入ってくる市税や交付税等のうち、何%が借金の返済等に使われているかを示す値です。
比率が下がるほど返済額が減少してきていると判断できます。
・将来負担比率
将来負担比率とは、釧路市に入ってくる市税や交付税等に対して、今後釧路市が負担する借金等の残高の大きさを示す値です。
比率が下がるほど借金等の残高が減少していると判断できます。
▽実質公債費比率

▽将来負担比率

◆財政調整基金(貯金)残高の状況と推移
釧路市などの地方自治体では、財政の健全な運営を行うため、財政調整基金という貯金をします。

・財政調整基金とは?
経済不況等による大幅な収入の減少や災害の発生等による支出の増加などの備えとして設置する市の貯金です。
2024(令和6)年度決算余剰金のうち、9,000万円を財政調整基金へ積み立てたため、2025(令和7)年6月末時点の残高は約60億円となっています。
