- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道帯広市
- 広報紙名 : 広報おびひろ 令和7年5月号
5月12日は民生委員・児童委員の日です。
身近な地域で活動している民生委員・児童委員について、この機会に考えてみませんか?
■「民生委員・児童委員」とは
・厚生労働大臣から委嘱され、ボランティアとして住民の生活をサポートする、地域で最も身近な相談員です。任期は3年で、再任も可能です。
・住民の相談に応じて必要な支援につなげる民生委員と、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように見守り、子育てや妊娠中の不安などの相談や支援などにつなげる児童委員を担っています。
・すべての市町村で人数が定められており、全国で約23万人が活動しています。
■「民生委員・児童委員」はどんな活動をしているの?
▽地域の身近な相談役・つなぎ役として
地域の人の生活上の困り事や、子育て、健康、介護など、さまざまな相談に応じるほか、必要な制度やサービスの情報提供を行っています。場合によっては、関係機関と連携して適切なサービスにつなげます。
実際に受けた相談例:
・高齢になりひとり暮らしが心配
・失業して経済的に厳しい
・親の介護、相談したい
・子育ての悩み、誰に聞いたらいい?
(相談内容に応じて)このような相談機関がありますので、連絡してみてください。こちらからも相談機関に伝えておきます。
▽地域の見守り役として
訪問や電話によるひとり暮らし高齢者の見守り活動や、登下校時の子どもの見守り活動を行っています。
■新人委員にインタビュー!
民生委員・児童委員 松田明紘さん
▽民生委員・児童委員になったきっかけは?
町内会長を務めていたとき、市から依頼があり、福祉分野に興味があったので引き受けました。令和5年4月から活動しています。
▽活動する中で大変だったことは?
地域の実情の把握や、今まで関わったことのない人とのコミュニケーションに苦慮しました。会議や研修の際に、先輩委員に相談して、さまざまなことを教わりながら活動しています。
▽活動のやりがいは?
福祉のさまざまな知識を身に付けられるので、とても勉強になります。また、地域の人と会ったときに挨拶できる関係を築けると、やっていて良かったなと感じます。
■あなたも「民生委員・児童委員」として活動してみませんか
今年は民生委員・児童委員一斉改選の年です。令和7年11月30日をもって、現在活動している委員は任期満了となります。帯広市では現在291人が活動していますが、近年、担い手不足が大きな課題になっており、現時点でも36人の欠員が生じています。
人と関わることが好きな人、地域のために何かしてみたいと考えている人、民生委員・児童委員として活動してみませんか?
興味がある人は、地域福祉課へ問い合わせください。
▽たくさんのありがとうや笑顔をもらえる活動です!
北海道民生委員児童委員連盟帯広支部支部長 長谷川克夫さん
平成13年から約23年間、民生委員・児童委員として活動しています。始めてすぐの頃は、分からないことが多く、困ることがありましたが、委員の仲間や関係機関の助けもあり、楽しく活動しています。
民生委員・児童委員は、行政などの目が届かないような、地域の小さな声を支援につなげる大切な役割を担っていると考えています。
▽QandA 民生委員・児童委員になるには?
Q.資格や専門知識は必要ですか?
A.福祉活動やボランティア活動などに理解と熱意があれば、資格などは必要ありません。委員になってからは、新任委員を対象とした研修のほか、定期的にさまざまな研修を開催しており、必要な知識を習得することができます。各地区で毎月1回定例会も行っており、そこで他の委員に相談したり、アドバイスをもらうこともできます。
Q.仕事をしていますが、活動できますか?
A.現在、退職した人のほか、専業主婦や仕事をしている人も多く活動しています。どんな人でも活動しやすい環境づくりを進めています。
Q.報酬は支給されますか?
A.ボランティアのため報酬はありませんが、活動に必要な実費相当額が支給されます。
問合せ:地域福祉課(市庁舎3階)
【電話】65・4146