くらし 地域で支え合う街づくり~あなたも“支え合いの担い手”になりませんか~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道帯広市
- 広報紙名 : 広報おびひろ 令和7年5月号
人口減少や少子高齢化の進行により介護需要が増加し、高齢者などが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域で支え合うことが必要です。皆さんも“ちょっとした支え合いの輪”に加わってみませんか。
■ちょっとした支え合いとは
日常生活の中で起こるちょっとした困り事を抱えている人を、地域の皆さんで助け合うことです。除雪やごみ出しといった直接的な支援のほか、生活の中で地域の高齢者を見守る交流の場づくりなど、支え合いの形はさまざまです。
■ちょいサポって何をするの?どうやってなるの?
地域の支え合いを行う「ちょっとした支え合いサポーター(通称:ちょいサポ)」。現在、10代から90代まで幅広い年齢の人が、経験や趣味を生かして活躍しています。
活動内容の例:
・草刈り
・除雪
・買い物支援
・自宅の片付け
・話し相手
・高齢者の見守り
ちょいサポ登録者数:289人(令和7年1月末現在)
市では「ちょいサポ」を養成するため「ちょっとした支え合いサポーター養成講座」を開催しています。「ちょいサポ」の活動に興味のある人は、まずは地域支え合い推進員(表)へ問い合わせください。
講座内容の例:
・なぜ今、地域で支え合いが必要なのか
・自分ができる支え合い活動
・支援の知識やマナーなど
■皆さんの活動を支える“地域支え合い推進員”
地域住民同士の支え合い・助け合いを推進するため、市を八つに区切った日常生活圏域ごとに「地域支え合い推進員(生活支援コーディネーター)」を1人ずつ配置しています。
表 地域支え合い推進員の配置先
■〜一緒に活動しませんか〜
帯広市第1層生活支援コーディネーター 大江教史さん
地域には、生活上の困り事がたくさんあります。一人ひとりが人ごとではなく、自分のこととして捉え、困っている人を見つけたときに、できる範囲で手助けを行うのが支え合いです。
私たち地域支え合い推進員は、地域の課題やニーズを把握し、困り事を抱えている人と「ちょいサポ」をつないだり、取り組みを支援しています。
私たちが支え合いのきっかけづくりを支援します。ぜひ一緒に活動しませんか?
■「ちょっとした支え合い」に取り組んでいる地域の人にお話を伺いました
▽ちょいサポ 丸山光恵さん
平成29年にちょっとした支え合いサポーター養成講座を受講。地域の環境整備などに取り組んでいます。
私は、もともと民生委員を務めていましたが、民生委員だけではカバーできない活動があると感じて「ちょっとした支え合いサポーター養成講座」を受講しました。冬の間は仲間と地域の除雪を行ったり、雪解け後は散歩しながら道のごみ拾いを行ったりしています。
今では、こうした活動が生活の中で当たり前になり、「気分転換や遊び」のような感覚で続けています。
最近は、昔と比べて「向こう三軒両隣」の意識が薄くなったと感じますが、花壇の水やりをしていると、通りがかった人に声を掛けられて、交流が生まれることもあります。そうした小さな機会の積み重ねが地縁をつくり、支え合いにつながっていくと思っています。
▽ちょいサポ 伊藤紀美雄さん
地域交流サロン「サロンあかしや」代表。サロンに集う地域の人々と「ちょっとした支え合い」を行っています。
サロンを開設したきっかけは、高齢者が地域の中で集まって交流する機会が少ないと感じたことでした。今では皆さんが月1回の開催を楽しみにし、「今日はサロンだよ」とお互いに誘い合って参加してくれます。
ちょいサポとして大切にしていることは、皆さんが元気でいるか、いつも気に掛けることです。
サロンを続けていると、地域の皆さんが抱えるさまざまな課題が見えてくることもあります。困り事があっても、自分から相談することをためらう人も多いので、参加者同士で声を掛け合うなど、つながりを大切にしています。
問合せ:地域福祉課(市庁舎3階)
【電話】65・4113