子育て 「地域と家庭のちからを、子どもたちの笑顔のために。」学校支援地域本部の取り組み

■学校支援地域本部とは
学校の授業や活動を、地域や家庭の﹃ちから﹄で助けるため、学校と市民ボランティアをつないで派遣調整をしている組織です。
文部科学省の委託事業(現在は補助事業)として、学校・家庭・地域が一体となり地域ぐるみで子どもを育てる体制を整えるため平成20年に始まりました。

■網走市の学校支援地域本部
全小中学校と網走養護学校を対象に事業を行っており、市内全域を一つの本部でカバーしている道内でも数少ない取り組みをしています。
また、令和元年度から導入されたコミュニティ・スクール制度(学校運営協議会)とも連携し、学校と地域が子どもたちを育てていく取り組みを進めています。

■活動状況
対象の16校全校にボランティアを派遣しており、ほぼ毎日ボランティアが活躍しています。
主な活動内容は、体育授業の補助(新体力テスト、水泳、スキー、スケート、マラソン、部活動指導など)、家庭科授業の補助(調理実習、裁縫など)、読書推進活動(読み聞かせ、図書室整理など)、体験活動の講師派遣(環境学習、郷土芸能など)です。
東京農業大学の学生や高校生などの学生ボランティアも、水泳やスキー、長期休業中の学習サポートなどさまざまな場面で活躍しています。

■学校支援ボランティアの登録状況(令和7年9月現在)

※個人で複数の分野に登録している方や、個人登録しないで活動されている方もいます。

■学校・ボランティアの声
◇学校から
・大人の目が増えることで、生徒一人一人に目が行き届くようになり、教員の負担が軽減されています。
・図書室の環境を整えていただいたことで、生徒の足が図書室に向くようになっています。
・外部の方と接することで、生徒の礼儀の学習にもつながっています。
・スキーが苦手な生徒も、スキーボランティアの方の声かけのおかげで頑張れています。

◇ボランティアから
・子どもたちがいつも元気な挨拶をしてくれて、とても嬉しいです。
・忙しいはずなのに、いつでも先生が笑顔で迎えてくれ、ボランティアに行くのが楽しみです。

■学校支援地域本部の仕組み
学校が地域の力を必要とするとき、地域本部へ連絡します。
地域本部では、専任のコーディネーターが、ボランティア登録者の中から、学校の要望と、希望する活動内容が合致する方へ相談や情報提供し、都合が合う方に学校へ行っていただくという仕組みです。
活動の前には学校との事前打合せの場を設けるなど、必要に応じて活動しやすいようサポートを行います。
また、地域本部を通じて高校生・大学生がボランティア活動をした場合、市独自の有償ボランティア制度「学生ボランティア支援事業」の対象となり、その事務的支援も行っています。

■ボランティア募集中!
◇特別な資格は不要です
学校が行うさまざまな活動の補助やお手伝いのため、指導者や技術者などの資格にはこだわりません。
「自分の経験を活かしたい」「子どもと接するだけで楽しい」など登録の理由はさまざまです。
特に水泳、スキー、スケートの指導補助ができる方を募集しています。

◇登録方法
申込書は市公式サイトで掲載しているほか、お電話いただければお送りします。提出は事務局へ持参いただくか、郵送でも受け付けています。
ボランティア活動中(移動中含む)は、傷害保険が適用されるので、安心して活動できます。

ご登録をお待ちしています。

■活動紹介
◇長期休業中学習サポート
夏休み・冬休み期間中の小中学校の学習サポートでは、東京農業大学、南ケ丘高等学校、桂陽高等学校の皆さんが「お兄さん、お姉さん」として活躍しています。

◇新体力テストの測定補助
全国の小学校で実施される新体力テストは、前屈や反復横跳びの計測など、多くのボランティアにご協力いただき、スムーズに測定を終えることができました。

◇水泳授業のサポート
水泳授業のサポートは5〜9月の長期的活動となっていますが、多くの市民や農大生が指導補助や陸上監視員として参加してくれるおかげで、安全に授業ができています。

◇マラソン練習の見守り
学校の敷地を出てからも、大人の目で見守られることが、生徒・教員の安心につながっています。あなたの「頑張れ!」の一声で子どもたちはとても元気になります。

問い合わせ:網走市北2条西3丁目エ エコーセンター2000内 学校支援地域本部事業事務局(社会教育課生涯学習係)
【電話】43-3705