- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道網走市
- 広報紙名 : 広報あばしり 2025年12月号
■子育てを一人で抱え込まないで
追い詰められる気持ちは「特別」じゃない ~身近な相談先へ声を~
数カ月前、乳児への虐待事件が大きく報道されました。実名や母親の映像も伝えられ、報道の在り方を考えたりもしました。
◇追い詰められる気持ちは「特別」じゃない
4歳児の子育てもしていたようです。それに加えて生後まもない赤ちゃんを育てることは、想像以上に大変なことです。泣き止まない赤ちゃんに思わず声を荒げてしまう、手を上げてしまいそうになる、そう感じてしまう瞬間は、決して特別なことではありません。多くのお母さん、お父さんが、そうした気持ちに折り合いを付けながら子育てをしています。
しかし、報道で「母親が加害者」と取り上げられると、「そんな気持ちになるのは自分だけなのかもしれない」「誰にも相談できない」と、孤立を深めてしまう人が増えるのではないかと心配になります。
◇悩みを「助けて」の声に変える場所へ
大切なのは、張り詰めた気持ちが限界を迎えてしまう前に、相談できる場があることを知っておくことです。「相談するほどのことではない」とためらう必要はありません。
子どもを守るためには、まず子育てする人が安心して暮らせることが欠かせません。悩みを一人で抱え込まず、どうか身近な相談先に勇気を出して声を届けてください。網走市には、子育てを支える身近な相談窓口があります。
◇網走市の主な子育て相談窓口
・妊娠期から子育て全般の相談
子育て世代包括支援センター「ユカリエ」
【電話】43-8481(月〜金曜午前9時〜午後5時)
・親子での利用・子育て相談
子育て支援センター「どんぐり」
【電話】44-8700(月〜土曜午前9時半〜午後4時半)
子育て支援センター「ひまわり」
【電話】61-1700(月〜土曜午前9時半〜午後4時半)
・虐待・発達・不登校などの専門相談
家庭児童・教育相談室
【電話】0120-78-3387(月〜金曜午前9時〜午後5時)
そして、私たち周囲の大人もまた、子育て家庭を温かく見守り、「助けを求めていいんだよ」「いつでも頼ってね」と具体的に伝えていける地域でありたいですね。
網走市男女共同参画プラン推進会議編集委員
