- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道苫小牧市
- 広報紙名 : 広報とまこまい 令和7年5月号
■概要
少子高齢化の進展により本格的な人口減少時代を迎え、市では、令和2年度に第2期人口ビジョン・総合戦略を策定し、まち・ひと・しごとの創生と好循環に向けた取り組みを進めてきました。将来にわたり持続可能な社会を維持していくためには、切れ目のない取り組みが必要になることから、「第3期苫小牧市人口ビジョン及び総合戦略」を策定しましたのでお知らせします。
(1)人口ビジョン
本市の総人口は、平成25年(2013年)をピークに減少に転じており、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計によると令和22年(2040年)には14万6千人、令和42年(2060年)には11万5千人まで減少すると見込まれています。年少人口および生産年齢人口が減少する一方、老年人口は、増加傾向で推移しますが、令和27年(2045年)ころをピークに減少する見込みです。
さらに、近年は年間出生数も800人を下回るなど、これまでになく出生数が減少しているほか、進学や就職の時期に当たる10歳代後半~20歳代前半の若年層による市外転出は、多い傾向が続いています。
人口の将来展望としては、現在1.41の合計特殊出生率を国の目標値でもある1.80まで段階的に引き上げ、20歳代~30歳代の純移動率を1%にまで引き上げることを目標とします。これらを実現するためさまざまな施策を展開し、令和22年(2040年)に15万人、令和42年(2060年)に13万人の人口を維持することを目指します。
◇苫小牧市における人口の推移と長期的な見通し
(2)総合戦略
本市は優れた交通アクセスを持ち、さまざまな産業が集積する産業拠点都市として発展を続けてきましたが、今後においても北海道経済を支える要のまちとしてあり続けるためには、人口減少や人手不足に起因する経済活動の停滞など、社会不安を解消していかなければなりません。
総合戦略では、人口減少対策に関する4つの基本目標と、12の施策を掲げており、これらを総合的に取り組むことにより、人口ビジョンの将来展望の実現を目指します。
■基本目標1 仕事をつくり、安定した雇用環境を整備する
施策:
(1)進出・立地企業への支援の強化
(2)創業・事業承継支援
(3)若者の地元就職の促進
■基本目標2 結婚の希望を叶え、安心して出産・子育てができる環境を整備する
施策:
(1)結婚の希望を叶える支援
(2)子育ての不安感を緩和し、健やかな育ちの支援
(3)仕事と子育ての両立支援
■基本目標3 本市と関わる機会を創出し、新たな人の流れをつくる
施策:
(1)交流人口の拡大支援
(2)関係人口の創出
(3)移住促進
■基本目標4 地元の魅力を高め、住みやすい環境を整備する
施策:
(1)地元の特徴をいかしたさらなる魅力の向上
(2)災害時等に備えた安全安心なまちづくりの強化
(3)充実した都市機能の整備
また、総合戦略では、SDGsや苫小牧市男女平等参画都市宣言の視点を取り入れて、地方創生の推進を図ります。
今後は総合戦略に掲げた施策の効果や事業の進捗状況を客観的に評価し、【健康で安全な都市環境のもと、世代や性別に関わらず、豊かで明るく誰もが住みやすい「とまこまい」】を目指して、市全体で取り組んでまいります。
詳細は市HPで公表していますので、ご覧ください。
詳細:政策推進課
【電話】32-6039