- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道歌志内市
- 広報紙名 : 広報うたしない 令和7年12月号
■「炭鉄港は冒険だ!」
10月11日、12日、13日に行われた炭鉄港推進協議会主催のイベント「炭鉄港 3DAYS weekender」では、炭鉄港に加盟する市町の至るところで3日間、特別な催しが行われ、炭鉄港の知名度アップ、また近隣市町との横のつながりを強めることができました。
本市では「炭鉄港は冒険だ!」と題して、普段は入れない空知炭礦(そらちたんこう)立坑跡地や旧上歌会館(悲別ロマン座)を中心とした上歌地区の知られざる産業遺産を巡る冒険ツアーを実施しました。驚いたことに、この催しに鹿追町、遠軽町や東京都からも参加があったのです。
東京都から参加された方の話しを聞くと、何度も歌志内に足を運んでくださっており「炭鉄港の遺構巡りが大好き」という方でした。
「歌志内は炭鉱遺産の宝の山だよね。気付いてる?すごい遺産を持っている場所なんだよ。もう移住したいくらい歌志内が好き」とのコメントをいただきました。うれしいですね。市民にとっては「普通の風景」が、外から来た人にとってはたいへん新鮮な興味深い風景に見える…ツアーでは草をかき分け、沢水に足を濡らしながら、かつての坑口や炭鉱住宅の痕跡を発見する度に参加者から歓声が上がり、市内の高齢者の方が「ここは月見台という地名だったのよ、友達が住んでいたころに来たことがある」と記憶をたぐり寄せて話してくださるのを、市外の方が興味深く耳を傾けるという場面も見られました。まさに「記憶も遺産」。
空知炭礦立坑跡も、今はもう姿はなくなってしまった立坑ですが、どんな存在であったかを日本中800か所以上の鉱山跡を探検し、記録してきたカリスマ探検家「スケキヨ」さん(高木明人(たかぎあきと)氏)のレクチャーで、近代技術の粋を集めた存在であった空知炭礦について楽しく、そしてより深く知ることができました。
九州の炭鉱跡はユネスコの「世界遺産」に認定されていますが、北海道の日本遺産「炭鉄港」も、よりコンパクトに遺構が集まっており、開拓期に急激に発展したスピード感があるので全体を把握しやすいという点では「世界遺産」に匹敵する価値をじゅうぶんに持っているのです。まずは地元の私たちがその価値に気付き、関心を深められたらと思います。
(地域おこし協力隊・石井葉子)
■イベントのお知らせ
◇ペットボトルツリー点灯式+絵本よみきかせ+カフェ+旧上歌会館ライトアップを開催
次回の旧上歌会館開館日は12月13日(土)です。ペットボトルでクリスマスツリーを組み立て、点灯します。今年は奈良県川西町の教育委員会とzoomでつながり、本市と川西町で、オンライン上での交流を行います。
日時:12月13日(土) 16時~18時
場所:旧上歌会館(悲別ロマン座) 字上歌1番地5
参加費:無料
主催:歌志内市・商工会議所・ウタピリカ・地域おこし協力隊 石井葉子
問合せ:地域おこし協力隊 石井葉子(市役所2階ふるさと振興グループ内)
【電話】42-3215
