- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道歌志内市
- 広報紙名 : 広報うたしない 令和7年5月号
■「過去150年を立ち止まって考える」
立ち止まって考える。
そんな時間が私たちの暮らしからどんどん失われている現在、改めて「炭鉄港」について考えを巡らす時間は「これからの良い未来を描くため」にとても大切なものになってくると思います。
鉄道がつないだ歌志内をはじめとする空知(炭鉱)室蘭(鉄鋼)小樽(港湾)の密接なつながりとダイナミックな動きは、北海道だけではなく、日本全体を変化させ、また世界中の動きともパラレルに連動していました。現在の私たちの快適な暮らしは今までの150年に、この「炭鉄港」の発展を基礎として作られたものと言えます。
「炭鉄港」の活動というのは、ただ単に炭鉱や鉄道、港湾の遺構を保存することが目的なのではありません。それらに関わってきた人々の人生、新たな産業が変えた人々の暮らし、現在にまでつながる歴史のストーリーそのものが「炭鉄港」なのです。そういう意味で、この活動は他人事ではなく今、旧産炭地、歌志内で暮らす私たち一人ひとりも、現在に続く「炭鉄港のストーリー」の中の登場人物なのです。
少し立ち止まって過去から学び、これからの炭鉄港、未来の私たちの暮らしに思いを巡らせましょう。5月の旧上歌会館(ロマン座)の開館日は、そんな時間にしたいと思います。
〔地域おこし協力隊 石井葉子〕
旧上歌会館(悲別ロマン座)、炭鉄港構成文化財登録に向けて…
■「時に耳を傾ける」レコードコンサートと手仕事のひととき
日時:5月18日(日)10時~12時
場所:旧上歌会館(悲別ロマン座) 歌志内市字上歌1番地5
内容:簡単な手芸をしながら古いレコードを聴きましょう。裁縫道具を各自ご持参ください。材料はこちらで用意します。また、聴きたいレコードがあればご持参ください。
参加費:無料
主催:歌志内市、地域おこし協力隊 石井葉子、ボランティア団体ウタピリカ
問合せ:地域おこし協力隊 石井葉子(市役所ふるさと振興グループ)
【電話】42-3215