健康 健康〔健康コラム〕

■コチニールアレルギーって知ってますか?
・富良野医師会 大久保 仁史さん

こんにちは、富良野協会病院小児科の大久保です。みなさんはコチニールアレルギーという病気を聞いたことがありますか?
コチニールとは天然の赤色色素のことで、コチニールカイガラムシからつくられます。食品添加物でコチニール色素、またはカルミン、カルミン色素と表示されます(カルミンはコチニールの主成分です)。かまぼこ、ハム、ソーセージ、イクラ、タラコ、グミ、ゼリー、アイスクリーム、マカロン、ジュースなどに使用され、医薬品にも使われることがあります。
コチニールアレルギーとはこれらの赤色の食品を食べた時にアレルギー症状、時にアナフィラキシーを起こすものです。原因は化粧品での接触性皮膚炎であり、特にアイシャドウや口紅が多いです。化粧をして違和感があったり、炎症を起こしたりしても使い続けると、コチニールの経皮感作を起こしアレルギーが発症します。以前は30~40代の女性が多かったのですが、最近では20代が一番多く、10代や10歳以下の報告もみられるようになりました。コンビニとかで安価で手ごろに購入できるのが大きな原因でしょうか。
一度アレルギーを発症すると、コチニールが入った化粧品は使えないので、ほぼ化粧はできません。また赤色の食品を食べることも、赤色の医薬品を内服することもできなくなります。化粧を止めればおそらく治ると思いますが、何年かかるかわかりません。かなり生活が制限されることが予想されます。
そこでお母さんにお願いがあります。化粧をするお子さんがいるなら、お子さんにクレンジングや皮膚のケアをしっかりと教えて下さい。また化粧をする方々全員にお願いです。化粧をして違和感を認めたり、炎症を起こしたら、そのままにしないで早めに皮膚科を受診して下さい。一度アレルギーをおこすと、本当にやっかいですよ。