- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道富良野市
- 広報紙名 : 広報ふらの 2025年5月合併号
◎多様性を認め合い、誰もが自分らしく活躍することができる富良野市を目指し、4月1日からパートナーシップ宣誓制度がスタートしました。
◆パートナーシップ宣誓制度とは
一方または双方が性的マイノリティである二人が、日常生活において相互に協力し合うパートナーシップの関係であることを市に対して宣誓する制度です。
市役所に宣誓書を提出することで宣誓でき、市は受領証を交付し、二人が宣誓したことを公的に証明します。
◆宣誓要件
・双方が民法に規定する成年に達していること(満18歳以上の方)
・一方または双方が市内に住所がある、もしくは市内への転入を予定していること
・双方に配偶者がなく、宣誓する相手以外の方とパートナーシップの関係にないこと
・互いに近親者(直系血族、三親等以内の傍系血族、直系姻族)でないこと
◆交付される書類
・パートナーシップ宣誓書受領証
・パートナーシップ宣誓書受領カード
◆手続きの流れ
(1)事前予約する
宣誓したい日の5開庁日前までに、電話またはメールに宣誓される方のお名前・生年月日、代表の方の電話番号・メールアドレス、希望日時、通称名使用の有無、手続時の個室希望の有無を記入し、コミュニティ推進課へ連絡してください。
(2)宣誓する
宣誓する二人で複合庁舎1階総合窓口においでください。宣誓書に署名し、左記の必要書類とともに提出してください。
・住民票の写しまたは住民票記載事項証明書
・戸籍抄本または独身証明書
・本人確認ができる書類
※通称名で宣誓することもできます。
(3)宣誓書受領証を受け取る
宣誓書の提出後、パートナーシップ宣誓書受領証を受け取ります。
※受領カードは一週間をめどに郵送します。
◎詳しくは富良野市パートナーシップ宣誓制度利用の手引きをご覧ください。
◇あたりまえに周りにいるLGBTQ+当事者
※1 名字由来net(2025年)データを基に独自で算出
※2 djサステナビリティ推進オフィス2023調査
※3 一般社団法人日本輸血・細胞治療学会HP
↓でも…
◇LGBTQ+当事者であることをカミングアウトしてますか
※LGBT意識行動調査2019(株式会社LGBT総合研究所)のデータを基に独自で作成
◎気が付かないうちにLGBTQ+の人を傷つけているかも?
カミングアウトの有無を問わず、社会には多様な性を生きている人がいることを前提に接することが大切です。
◆知っておこう!カミングアウトとアウティング
◇カミングアウト
LGBTQ+当事者が本人のこころの性や好きになる性を他者に伝えることを言います。
とても勇気が必要な行動なので、カミングアウトを受けたら、肯定的に受け止めましょう。
◇アウティング
他人のこころの性や好きになる性を勝手に暴露することを言います。
性のあり方を本人の同意なく誰かに話すことは当事者の命を奪いかねない行為です。本人に、誰に、どの範囲まで伝えてよいかしっかり確認しましょう。
■性の構成要素
性は、次の4つの要素の組み合わせによって決まると言われています。
◇身体の性《生物学的な性》
出生時の生物学的な性のことで戸籍に記載されている性別
◇性自認《心の性》
「自分は女/男である」など自分が認識する性別
◇性的指向《好きになる性》
恋愛感情や性的な関心がどの性に向いているのかまたは向かないのかを示すもの
(自身の生物学的な性と一致しない場合もあり)
◇性表現《表現する性》
言葉遣いや服装、立ち振る舞い(しぐさ)など社会に向けて自分の性を表現するもの
■性的マイノリティとは
LGBTは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を組み合わせた言葉です。また、LGBTを含む性自認や性的指向などが少数派である人を表す言葉として「性的マイノリティ」と呼ぶことがあります。
◇性的指向によるもの
L レズビアン:性自認が女性で、性的指向も女性の人
G ゲイ:性自認が男性で、性的指向も男性の人
B バイセクシャル:性的指向が男性、女性の両方に向いている人
◇性自認によるもの
T トランスジェンダー:身体の性と性自認が不一致の人
上記以外にも、さまざまな性のあり方があるため、性的マイノリティを「LGBTQ」や「LGBTQ+」などと表すこともあります。
◇その他の性のあり方の例
Q クエスチョニング:自分自身の性を決められない人
+ エックスジェンダー:性自認を男性・女性と明確に認識していない人
+ アセクシュアル:恋愛感情や性的な関心・興味が生じない人
■セクシャリティに関する相談窓口
◇NPO法人
北海道レインボー・リソースセンター L-Port
にじいろtalk-talk LINE相談」
LINE:@ebx1820z
twitter:@LLinq2018
月に2度、10代、20代の若年者向けにセクシュアリティなどに関する悩みについて、LINE相談を当事者等が行っています。道内の当事者団体とのネットワークを結び、情報の案内も行っています。
◇一般社団法人 社会的包摂サポートセンター
よりそいほっとライン
【電話】0120-279-338(通話料無料)
24時間全国どこからでもかけられる専門員による電話相談で、「性別や同性愛などに関する相談」専用回線を設けています。ガイダンスが流れたら、4番を押して下さい。
◇法務省「人権相談」みんなの人権110番
【電話】0570-003-110
性的指向や性同一性障害を含む人権相談に応じており、人権侵害の疑いがある場合には、人権侵犯事件として調査を行い、その結果を踏まえて、事案に応じた適切な措置を講じています。
◇その他、北海道環境生活部くらし安全局道民生活課のページへ
問合せ:コミュニティ推進課
【電話】39-2311
【メール】[email protected]