くらし 新しい風をおこす 地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などの条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援など「地域協力活動」を行いながら、その地域へ定住・定着を図る取り組みです。隊員は各自治体から委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。
富良野市では平成25年から地域おこし協力隊員を受け入れ、地域課題の解決や地域づくりに取り組んできました。これまで22人を受け入れています。
今回は、地域おこし協力隊派遣業務委託事業として、「地域の可能性を最大化する」をテーマに全国各地でまちづくりに取り組んでいる企業の「(株)GAROO」から紹介され、令和6年度からワーケーション、シティプロモーションなどの事業を行っている地域おこし協力隊の紹介や活動内容、これからの取り組みを紹介します。

◇担当:ふるさと納税
・梶浦 洸太(こうた)さん
主にふるさと納税の促進を担当しており、今年度は「ココふる」を富良野で広めるために活動しています。北海学園大学と連携し、富良野のふるさと納税をさらに有名にすることを目指しています。事業者の課題調査や大学での講義、道外イベントへの出展などを行い、活動の様子は「ネイティブメディア」で発信しています。
着任してから、毎月道外でのイベントやイベント用の動画準備が忙しく、毎日事業者を訪問して撮影・編集を行いました。朝5時から撮影することもありましたが、何かを作ることが好きだったので、充実した楽しい日々でした。大変でしたが、自分の成長と満足感につながる大切な期間でした。撮影に協力してくれた皆さんに感謝しています。
ふるさと納税の寄付額の向上を目指し、北海道のへそとして魅力的な街にできるよう活動していきたいと思っています。

◇担当:ワーケーション
・伊藤 美和(みわ)さん
ワーケーション担当として、富良野市のワーケーション展開費用助成申請を受けた家族、企業、個人の来訪時にアテンドや取材を行っています。また、4月に公開された「親子ワーケーションガイド」というデジタルパンフレットの作成も担当しました。
着任後すぐに「親子ワーケーションガイド」作成の取材を開始しました。都市一極集中を解消するために、様々な取り組みが行われていますが、まずは実際に来てもらうことが重要だと考え、富良野の魅力を取材しました。掲載を断られたことはなく、富良野の温かさを感じています。
地域おこし協力隊として残り2年間、富良野の皆様と多く交流したいと考えています。個人での移住や転職では市内の方々とコミュニケーションを取るのが難しいと感じていますが、卒隊後も富良野との関係を続けるために、試行錯誤しながら元気に活動していくつもりです。

◇担当:シティプロモーション
・岡田 麻椰(まや)さん
私はシティプロモーションを担当し、主に「ネイティブメディア」というWEB記事媒体を通じて、富良野のリアルな日常や魅力を発信しています。取材に出かけて、地域の取り組みや美しい風景を記事にすることもあります。
昨年11月に着任して以来、街の魅力を日々実感しています。人々の温かさや距離感が心地よく、取材にも快く応じてくれるなど、多くの助けを受けました。風景や暮らしの魅力を知るほど、この街が好きになります。春夏の農業シーズンやへそ祭りなど、まだ体験していないことが楽しみです。この街の魅力を発信し、地域づくりに貢献したいと考えています。
今後は記事の発信だけでなく、富良野の活性化につながる活動を行うことが目標です。市民や地域のイベントに積極的に関わり、地域を深く知り、体験しながら活動を進めていきたいと思っています。

◇担当:移住定住
・生駒 大(だい)さん
富良野の移住者を増やすことを主な目的としています。滞在体験ツアーを企画し、移住を促進するための企画を進めています。また、富良野ファン創出交流会の手配、地域イベントへの参加、ネイティブメディアの記事作成やSNS活動も行っています。
日々新しいことを学び、感じることが多く、あっという間に時間が過ぎました。記事を書いたりラジオ番組に出演したりするとは予想していませんでした。昨年9月に協力隊の存在を知り、前職を辞めて着任したので、非常に充実した年になりました。今年は活動を模索から実施に移したいです。
今後は富良野の滞在体験ツアーを2本企画し、実現させることが目標です。広報活動としてチラシを作成し、移住イベントに参加して移住者を呼び込みます。移住者第1号を作りたいという目標もあり、富良野シティプロモーションのインスタアカウントの運用も積極的に行っていきたいです。

問合せ:シティプロモーション推進課
【電話】39-2277

※詳しくは広報紙P.4~5をご覧ください。