くらし 謹んで新年のお慶びを申し上げます(2)

次に、今年の町政についてであります。
最初に、昨年入札不調になりました国保病院の耐震補強工事について、新年度において、再度予算を措置して実施する予定であります。耐震補強工事を実施することにより、施設の延命化が図られますので、町民の皆様が安心安全に受診できる医療体制が、当面の間確保できることとなります。
次に平成29年から生徒を全国募集しております、奥尻高校についてであります。
奥尻高校は、島で高校教育を学びたい生徒のために絶対に存続させていかなければならないということで、2016年(平成28年)から町立高校として、存続させてまいりました。その奥尻高校は、今年、江差高校の奥尻分校として開校以来50周年、町立高校として移管されてから10周年となる節目の年を迎えます。そこで令和8年度において、同窓会と共催で記念式典を行う予定でおります。記念式典を実施することにより、今後も多くの学生の入学を期待するものであります。
次に北海道が実施しております道道奥尻島線の整備についてであります。
奥尻地区や谷地地区においては、物件補償や橋梁の架け替えなどが行われておりますが、奥尻地区中心部の改良になりますので、一日も早く改良整備が進むように、事業実施者の北海道へ道路期成会を中心に要望をしてまいります。また、現在赤石方面と松江方面の両方向から整備をしております新長浜工区においては、令和10年度完成を目指して整備を進めております。
次に、産業についてであります。
世界的な地球温暖化による気候変動の影響で、海水温の上昇により、海藻類の繁茂が世界的に減少している状況にあることから、民間企業と共同によるホソメコンブの養殖試験を行い、奥尻地区海藻生産・活用調査検討協議会では、全量を残置することで養殖事業における生産活動と同時にブルーカーボンを生み出し、Jブルークレジットの販売数量の増加を目指してまいります。
また、新たな魚類養殖事業として始めたサーモン養殖については、5年目となりますが、熊石産6千尾と林養魚場産2千尾の計8千尾を昨年11月に奥尻港湾に設置しております2基の生簀に搬入し、産地別の成長試験を実施しながら、試験養殖しているところであります。
一方、農業については、昨年から島内において蜂蜜の生産を行っておりますが、現在はミツバチの越冬試験を行っており、無事に成功することを祈っているところであります。
また、「地酒奥尻」においては、ホテルのオープンに合わせて「純米大吟醸」を醸造する予定でおります。
次に観光についてであります。
令和9年11月のオープンを目指して、ホテル建設場所の整地が進められておりますが、ホテル建設と同時に観光客を呼び込む必要があることから、体験や島巡りなど新たな観光を生み出す観光コンテンツ創出事業やインフルエンサー等の観光プロモーション事業を国の補助金を活用しながら進めてまいります。
次に、令和6年度の財政状況についてでありますが、実質公債比率は、8・2%(前年8・2%)、将来負担比率は、庁舎建設が主による地方債が多額になったことにより、62・1%(前年54・6%)となっておりますが、早期健全化の目安となる25%、350%をそれぞれ下回っております。しかし、町の貯金となります財政調整基金積立金は、10億1千万円、奥尻町総合庁舎建設等に係る基金としては、1億1千万円を公共施設整備基金として積み立てておりますが、どちらの基金も年々取り崩しをしており、基金を増額できない状況となっております。特に、新庁舎建設に基金の取り崩しが決定していることや令和11年度より新庁舎建設に係る償還が始まることから、厳しい町運営が予想されます。また、昨年行われた国勢調査では、人口2千人を維持できそうですが、前回調査と比較し減少が見込まれることから普通交付税の大幅な減額が予想されます。今後も、ホテル建設に係る予算の追加や国保病院の大規模改修などの公共施設の更新が予定されていることから、各使用料の改正など念頭に、緊縮財政を柱とし、財政規模に合った新年度予算の計画を立てていきたいと思っております。
最後に、令和8年は、午(うま)年であります。午年は、「前進や勝負運、成功を象徴し、勢いと情熱を持って挑戦に挑む年に適した年」と言われておりますので、奥尻町がこれからも存続するために情熱を持って、ホテル建設に向けて、進んでいきたいと思っております。
結びになりますが、本年が奥尻町と町民の皆様にとりまして、喜びと幸せに満ちあふれた一年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和8年 元旦