- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道黒松内町
- 広報紙名 : 広報くろまつない No.572 令和8年1月号
■ブナセンター講座 ヒグマと生きる
2025年は全国でクマのニュースが相次ぎ、町内でも出没が多い1年でした。クマによる人身被害が出ることのないよう、専門家のお話を聞き、来シーズンに向けて正しい知識を身につけましょう。
日程:1月25日(日)13:00~14:40
場所:コミュニティ防災センターコミュニティホール
講師:早稲田宏一氏(NPOエンヴィジョン環境保全事務所)
申込み:前日17:00までにブナセンターへ電話
定員:30名程度
その他:講座後(15:00~15:30)にブナセンター周辺にて練習用クマスプレー噴射実演予定です。
見学希望者は申込時にお知らせください。
(荒天時は中止)
■冬休み特別企画 ブナセンターの木工房で工作しよう!
町内の子どもを対象に、木工房を使用料無料で開放します。自由なアイデアで、自然素材を使って作品をつくってみましょう。ぜひ保護者の方もいっしょに、遊びに来てくださいね。
日程:1月8日~15日(13日(火)を除く)
各日9:30~17:00(最終受付16:00)
場所:ブナセンター木工房
申込み:電話予約がおすすめ(当日予約可)
対象:町内の小学生・中学生
定員:同時に4組10名程度まで
参加費:材料費のみ(無料~500円程度)
その他:小学生は保護者同伴(使用料免除)
送迎を希望される方はご相談ください。
■2025年ブナの実調査の結果は…凶作!
~ブナの結実を左右するある栄養分とは?~
ブナセンターでは、歌才ブナ林の結実状況(豊作か不作か)を1994年から調査しています。2025年は、10か所の調査地点全てで実が確認できず、「凶作」という結果でした。2024年が「豊作」だったため、結実に使うある栄養分をブナが使い切ってしまい、2025年は結実しなかったと考えられます。
ブナの結実状況を左右するある栄養分とは何でしょうか?
植物は、光合成により炭水化物を自らつくり、成長や繁殖のために使ったり、貯蔵したりします…1)。炭水化物以外にも、根から「窒素」などの無機物を吸収し、炭水化物を使って脂質やタンパク質などの物質をつくり、利用しています。特に実や花をつくるときには、葉をつくるときよりも多くの「窒素」が必要であるといわれ、これが植物の結実状況を左右しているのではないかと考えられています。豊作年には体内にある「窒素」を優先的に結実に使い、翌年には「窒素」が不足して花芽がつけられなくなるというわけです…2)。
参考文献:
1)嶋田幸久・萱原正嗣(2019)「植物の体の中では何が起こっているのか」ベレ出版p.112-118
2)森林総合研究所(2015)研究成果選集「樹木の種子豊凶のカギは窒素」p.58-59
2025年春はブナの花がほぼ咲きませんでしたが、現在、冬を越すブナの枝には花芽が散見できます。この1年で開花のために必要な「窒素」が十分に貯まったのかもしれません。
来シーズンは、はたして豊作となるのでしょうか?

