くらし くろまつないの自然いちおし情報

■ブナの芽生えを見つけにいこう!
ブナの赤ちゃんを見たことはありますか?歌才ブナ林に生えている、高さ20mを超えるような大きなブナでも、そのはじまりは小さな芽生えから。昨年の秋はブナが豊作で、落ちた大量の種子からはふっくら肉厚なブナの芽生えが出てきています。

ブナの芽生えが成長できるかどうかは、おおよそ運まかせ。芽生えの頭上にブナやシラカバのような葉の開くのが早い樹木や、年中葉の茂っているササがあると、光が当たらず枯れてしまいます。

ところが今年は大チャンス!?120年に1度ともいわれるクマイザサ(ササの仲間)の開花・枯死が一昨年に起こったのです。町内でもササが広範囲で枯れている場所はあちこち見られます。ササが枯れて地面に日が当たり、かつ頭上にブナやシラカバが生えていない場所では、ブナの芽生えが成長できる確率が上がると考えられています。
(T.Nakashizuka et al. 1988)

ブナの芽生えは、ブナ林(歌才や添別)のほかに、温泉の横や歌才ブナ林駐車公園、黒松内小学校横のミニ公園など、身近な場所にも生えています。数年に一度しか見られない愛らしい姿を、見つけてみましょう!

ネズミがブナの実を貯食した場所を忘れると、こうなります…(^^;)
※写真は本紙をご覧ください