- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道ニセコ町
- 広報紙名 : 広報ニセコ 令和7年9月号
◆豊かな環境と景観を次世代へ
本町が環境や景観に関する取り組みを本格的に開始した27年前、日本のバブル経済が崩壊し、長期経済低迷下で人口減少は続き、宿泊客も半減する大変厳しい経済状況の中でした。厳しい生活にもかかわらず、町の農業も観光もその価値は「優れた環境と景観にある」と、多くの町民が「乱開発をしない、させないまちづくり」への共感の声を結集くださいました。2年以上の調査検討を経て、2001年3月に創り上げた「環境基本計画」のタイトルは『水環境のまちニセコ』。そして、後の「環境基本条例」、日本でも特異な「景観条例」の制定へとつながりました。まちづくりと連携しない大規模開発や眺望を毀損(きそん)する高層の建物は、初期段階で断念願い、町の環境と景観は守られてきているのです。
ニセコ町長 片山 健也