- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道真狩村
- 広報紙名 : 広報まっかり 令和7年11・12月号
村内に事業所を置く中小企業者の円滑な事業承継のため、事業承継に要する経費に対し補助金を交付する「真狩村中小企業経営承継事業補助金」制度を昨年から開始しました。
この制度を活用し、事業承継を行った事業所を順次ご紹介していきます。
■地域の美容室が事業承継で再生
今年の5月にオープンした「HAIR and KIMONO HARU」。3月末で閉店した「ヘアーサロントレビア」を岡崎奈々子さん(字見晴)が事業承継し、今年5月にオープンしました。
「ヘアーサロントレビア」は、昨秋には閉店を決めており、1階で理容店を営む家主の橋本さんが昨年11月、岡崎さんに店をやってみないかと打診したのがきっかけです。
岡崎さんは、千葉県出身。着付け師の母親が経営する美容室で店長として働いていました。一般美容の施術に加え、着物の着付けも行い、人気美容師として活躍していました。
旅行で訪れた北海道で夫の将人さんと知り合い2016年に結婚。結婚後も定期的に千葉と行き来しながら働いていましたが、妊娠を機にその生活に終止符を打ちます。
■夢の実現、家族が後押し
岡崎さんは「できれば真狩で美容室をオープンしたい」という夢を抱いていました。
しかし、ゼロから始めるには勇気も資金も必要です。
「居ぬき物件でやれたら」と考えていたところに事業承継の話が舞い込みます。相談すると家族は大賛成、下のお子さんが保育所に入所するタイミングも重なり、「今しかない」と決断。今年に入ってからサービス内容の検討など準備を始めました。カットやパーマなどに加え、これまでの経験を生かし着物レンタル、着付け、ヘアメイクまで行える店づくりへ向けて動き出します。
今回の事業承継では、補助金を活用し、内装を一部変更して着物の着付けスペースを設けました。お店に入ると着物姿のマネキンがお客さまを迎えます。店名の「HARU」は、母親の美容室の名前を受け継ぎました。
村内のカメラマンと提携した七五三や成人式の「撮影付きプラン」も提供し、好評です。着付けから撮影まで一貫して行える店は真狩になかったため、大変喜ばれているそうです。また、訪問着などレンタルのみも可能で、幅広いニーズに対応しています。
岡崎さんは、トレビアのお客様カルテも引き継ぎました。美容師にとって、お客様の施術内容を記したカルテは財産だと話します。「トレビア時代のお客さまを大事に」という想いを常に持ち、さらに新規のお客様獲得に向けた工夫も欠かしません。
店内はくつろげる待合室を設え、カット中のお子さんが飽きないようタブレット端末を用意するなど気配りが光ります。「老若男女問わず気軽に来てください。着物の相談もお気軽に」と岡崎さん。
店を引き継ぐだけでなく、新たな切り口で活力をもたらす岡崎さん。これからも応援しています。
■HAIR and KIMONO HARU
住所:真狩村字真狩48-2
【電話】0136-45-2280
