- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道留寿都村
- 広報紙名 : 広報るすつ 令和7年7月号
■今月のテーマ~今年も要注意!熱中症~
筆者:地域包括支援センター 仙北谷明美
気温が高くなるこの時期に注意が必要になるのが熱中症です。
熱中症は、高温多湿な環境下で、体温を平熱に保つため汗をかいた際に、体内の水分および塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体の循環調節や体温調節などの機能が破綻することで発症します。
熱中症の発生場所は、総務省消防庁が統計を取り始めた2017年以降のデータを集計・分析したところ、最も多かったのは庭を含む「住居」が41%でした。また、年代別では高齢者が多くを占めています。
高齢者は、暑い室内でうっすら汗をかいているのに、風にあたると寒くなるからと換気をせずに過ごしている方や、喉が渇かないから、トイレの回数が多くなるからと水分の摂取を控えてしまう傾向があり、気づかないうちに熱中症の発症の危険性が高くなっている状況にあります。
▽熱中症を引き起こす要因
熱中症を引き起こす要因に「環境」「からだ」「行動」の3つがあり、相互に影響して発症します。
環境の要因:気温・湿度が高い、換気の有無、急な暑さ
からだの要因:
・高齢者や乳幼児
・低栄養や寝不足など体調が悪い人
・暑さに慣れていない人
行動の要因:
・長時間の屋外作業
・激しい運動や慣れない運動
・水分補給ができない状況
▽高齢者は特に注意が必要です
・体内の水分が不足しがちです。
高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。
・暑さに対する感覚機能が低下しています。
加齢により、暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなります。
・暑さに対する体の調整機能が低下します。
体に熱がたまりやすく、熱いときは若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。
▽熱中症は予防が大事です!
予防ができているかチェックしましょう。
□喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。
1日に1.2リットルの水分が目安ですが、持病がある場合は医師に相談しましょう。
□窓を開けて換気をしたり、扇風機やエアコンで温度・湿度をこまめに調整しましょう。
□外出時には日傘や帽子を着用しましょう。
□屋外で活動する時は、日陰の利用、こまめな休憩をとりましょう。
□吸湿性・速乾性のある通気性の良い服を選びましょう。
□保冷剤、水、冷たいタオルなどで体を冷やしましょう。
熱中症を予防し、楽しい夏にしていきましょう!!