くらし 飲酒運転ダメ!絶対!

年末年始は忘年会など、お酒を飲む機会が増える季節です。しかし、飲酒をした後、「少しくらいなら大丈夫」という軽い気持ちで車を運転してしまうと、取り返しのつかない事態を招きます。
全国的に見ると、令和6(2024)年の飲酒運転による死亡事故は前年よりも増加しました。道内でも、令和6(2024)年の飲酒運転による死傷事故は前年より増加しています。これだけ飲酒運転による悲惨な事故が報道されていても、飲酒運転事故は撲滅されません。
酒気帯び運転や酒酔い運転では拘禁刑や罰金刑が科される可能性があります。さらに、アルコールにより、正常な運転ができない状態で事故を起こし人を死亡させた場合、最高20年の拘禁刑。道路交通法違反など、ほかの法令違反も重なった場合、さらに重い刑罰を受ける可能性もあります。
交通事故を起こしてしまった後に、事故の状況から飲酒などの影響が発覚することを免れるために、さらに飲酒をしたり、現場から逃走したりした場合も「アルコール等影響発覚免脱罪」に問われる可能性があります。
飲酒運転を起こすと免許を失う可能性があるほか、勤務先から解雇される可能性があるなど、社会的な信用も失います。また、お酒を提供した人、車を貸した人、同乗者にも罰則が適用されます。
北海道では「飲酒運転の根絶に関する条例」を制定し、飲酒運転の撲滅運動を進めています。
飲酒運転による事故は防ぐことができる事故です。一人一人の行動が、飲酒運転根絶への第一歩となります。安全で楽しい年末年始をお過ごしください。

ようてい法律事務所弁護士 渡邉恵介
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