文化 町長室から

■「人を理解するには…」(映画『アラバマ物語』より)
ご近所が外国人住民であることは珍しくなくなった。特に冬は一気に訪れる。街に活気をもたらす一方で、不安や不満を訴える住民の声も。その声は少々先入観が過ぎるのでは?といった場合もある。どこぞやで流れてきたセリフを自らの言葉のように使い放つ。それは残念な気持ちにさせる。
「外国人」を一つにくくれない。長年暮らすか、冬だけか。日本語が堪能か、全く話せないか。投資か、地域密着ビジネスか?国籍は60カ国超え!
町は8月、多文化共生への理解を深めるセミナーを開催し、約80名が参加。次回は11月9日開催。ともあれ、昔の映画『アラバマ物語』で父親役のグレゴリー・ペックが、学校でけんかばかりする娘に教え諭すシーンのセリフが良い。
「人を理解するには、その人の靴を履いて歩いてみることだよ」
文字一志