健康みんなの診療所No.54

発行日 : 2025年12月01日
自治体名 : 北海道由仁町
広報紙名 : 広報ゆに 2025年12月号

■肺炎球菌ワクチンのお得な話
肺炎は高齢者にとって命に関わることもある病気です。原因のひとつである「肺炎球菌」は、65歳以上で特に重症化しやすく、予防のためのワクチン接種が大切です。日本では、65歳のときにニューモバックス(23価肺炎球菌ワクチン)を定期接種として、費用の助成を受けて接種することができます。ただし、よりしっかりと免疫を得るためには、次のように組み合わせて接種することが有効とされています。

(1)まだニューモバックスを接種していない方
65歳になる前に、バクニュバンス(15価肺炎球菌ワクチン)を任意接種し、65歳でニューモバックスを定期接種しましょう。この順番で接種すると、ニューモバックス単独よりも、より強い免疫が期待できます。

(2)すでにニューモバックスを接種した方
66歳以降に、プレベナー20(20価肺炎球菌ワクチン)またはキャップバックス(21価肺炎球菌ワクチン)を追加接種する方法があります。
以前は、5年後にニューモバックスを再接種していましたが、現在、再接種は基本的に推奨されなくなりました。より新しいタイプのワクチンに切り替えて接種することが望ましいとされています。
接種歴や持病によって最適な接種方法は異なりますので、まずはかかりつけ医にご相談ください。

所長　島田啓志

▽肺炎球菌ワクチンの種類

※料金は、医療機関によって異なります。