- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道栗山町
- 広報紙名 : 広報くりやま 令和7年9月号
■チャレンジ活動は、新たな町の賑わいに―
くりふとキッチンの利用を経て、町内での起業・開業は6例(令和7年8月時点・前身のヤムズキッチン時代も含む)。それぞれの夢を実現した皆さんのチャレンジ活動は、町の賑わいをもたらしました。
▽地域に根ざしたお店を目指して
〇肉の店もろはし 豚丼まぜそばMoro 諸橋輝之(もろはしてるゆき)さん
いつか自分の精肉店(肉の店もろはし)の強みを生かした飲食店をやりたいと考えており、夢をかなえることができました。店舗のある錦地区は古くから愛着のある地元でもあり、お店を通じて地域の賑わいにもつながればと思います。くりふとキッチンは、設備も充実していて、自身のペースでチャレンジがしやすい環境でした。開業前提でなくとも、何か始めたいという思いがある方にはぜひ一度利用してほしいです。
▽自分らしく生きられる場として
〇スパイス気分 大嶌弥代(おおしまやよい)さん
大学で農業を学び「食」に関心がありましたが、家庭を優先し大きな挑戦はしていませんでした。数年前、娘が交通事故に遭ったことを機に、子どもとの時間をもっと大切にしたいと考え、その後自給自足(起業)の考えに影響を受け、大好きなスパイスカレーでの出店を決意しました。現在は週1回の店舗営業と、9月は週2回くりふとの出店を行い、情報発信にも力を入れています。諦めかけていた自分らしい生き方を今後目指していきます。
▼チャレンジの実現を応援 まちを盛り上げる仲間として
町内での開業・起業だけがゴールではなく、すべての利用者が自分なりの「チャレンジ」を町内で実現し、最終的には夢を追いかけて巣立っていくことが理想だと考えています。
よく利用者からは、地域食材の調達や出店場所の相談を受けることがあります。もちろん、多くのお客さんが訪れ、安定した売上につながることも大切ですが、栗山だからこそ感じられる豊富な食の魅力や人の温かさを感じられる機会になればと、サポートしています。先日、定期的にキッチンを利用している町外の方から「栗山町でもっと活動がしたい」との相談があり、地域での活躍の場をいくつかお伝えすると、大変興味を持っていただけました。町内での活動が単なる販路拡大にとどまらず、食を通じて地域に根ざし、ともにまちを盛り上げる仲間になってほしいと思います。
くりふとのオープンから2年が経過し、キッチン利用者が卒業するケースが増えてきました。現在は町内外でのイベントや実店舗で目にする機会が多くなり、少しずつ芽が咲き始めている気がします。今後も町と連携しながら、皆さんの夢を実現できる場として活動していきたいと思います。
〈Profile〉
くりふとキッチンアドバイザー 栗田敦臣(くりたとしおみ)さん
千葉県出身。令和3年度より町地域おこし協力隊・まちなかキッチンマネージャーに着任し、くりふとキッチンの開設・運営業務を担当。3年間の任期終了後も栗山町に定住し、食の活動を中心に商店街振興や起業・開業のサポートなどにも尽力している。
◇くりふとキッチンを利用してみませんか?
飲食営業や試作・加工など、飲食ビジネスへのチャレンジができるシェアキッチン(レンタルキッチン)として、個人や団体などへの貸し出しを行っています。使用を希望される方は、下記までお問い合わせください。
[使用要件]
(1)「食品衛生責任者」資格を有する方
食品衛生法に基づく各種許可などに対応した場所のため、「食品衛生責任者」資格を有する方の使用に限定しています。(使用者のうち1人が有していれば使用が可能です)
(2)各種許可等の取得、保険への加入(営利営業を行う場合のみ)
営利営業を行う場合、食品衛生法に基づく各種許可など(飲食店営業、菓子製造、惣菜製造業など)の取得及び対人・対物賠償責任保険への加入が必要となります。
問い合わせ:商工観光課観光・賑わい推進グループ
【電話】76-7787