- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道栗山町
- 広報紙名 : 広報くりやま 令和7年11月号
介護福祉学校と栗山高校を隔月で取材!
【介護福祉学校】
◆留学経験を今後に活かす
介護福祉学校2年
・川西乃愛(のあ)さん
・山中蓮(れん)さん
・佐藤綾夏(りょうか)さん
介護福祉学校で平成9年から続いている福祉先進国フィンランドとの交換留学事業に、今年度も3人の学生が参加しました。
▽初の海外経験で驚いたこと
「フィンランドでは、信号がない横断歩道で人が立っていると、必ず車が止まってくれることにびっくりしました。福祉施設では、多床室は少なく、ほとんどが個室でした。部屋の内側から鍵をかけることができ、壁紙も一人ひとり違っていて、まるで自分の家のように感じられる工夫がされていました。温かい配慮が、素晴らしいと思いました」と、佐藤さん。
山中さんは、「視覚に障害のある方と接したとき、その方は触覚だけでなく、嗅覚も使って物を確かめていました。私の頭の匂いも嗅がれてびっくりしましたが、コミュニケーションや人との距離感に文化の違いを感じて興味深く思いました」と、笑顔で話しました。
▽研修で学んだこと
川西さんは、「日本の折り紙で交流したとき、言葉は通じなくても、身ぶり手ぶりで一生懸命コミュニケーションをとろうとしてくれたことが、とても嬉しく印象に残っています」と話し、介護の仕事に就いたときは、誰に対してもあきらめず、身ぶり手ぶりも使い思いを伝えていきたいと感じたそうです。3人は、交流できるのはフィンランドの方だけと思っていたそうですが、福祉先進国だけあって、研修先の学校には、ドイツ、トルコ、ミャンマーからの学生がいて、多国籍の人々と交流し良い経験になったとのこと。
また、子どもや中学生と関わる機会もあり、シャイな子が多いのに、積極的に質問をするなど、日本の同年代の子より大人びていたと話してくれました。
介護福祉士を目指している3人。フィンランドでの経験をきっかけに、障害や子育てに関わる仕事にも関心が広がり「将来の夢がふくらみました」と、目を輝かせながら話してくれました。
