くらし 月形花図鑑(9)

こんにちは。 
月形町地域おこし協力隊の石原絢子です。 
こちらのコーナーでは、月形町で生産されているお花を詳しくご紹介しています。 
今回はかすみ草について掘り下げてみます。かすみ草の主な原産地は、地中海沿岸、ヨーロッパ、アジアに広く分布しています。特に、観賞用として流通しているものの多くは、コーカサス地方やシベリアなど、やや乾燥した地域を原産としています。日本の気候にも比較的適応しやすいため、世界中で愛され、栽培されています。 
「フィラフラワー」の代表で長く名脇役だったかすみ草ですが、今から15年ほど前でしょうか。かすみ草だけのウェディングブーケや会場装花、リースまでかすみ草だけ!のデザインがブームに。その頃私は札幌でブライダル専門のアトリエにいたので、来る日も来る日も、かすみ草だけのブーケや花冠、テーブル装花を作り続けておりました。身を持ってかすみ草ブームを感じました。 
確かその頃は月形町でも、かすみ草が盛んに生産されていたはずです。品質の良い月形町産のかすみ草は、全国でも引き合いの強い人気者でした。昨今はブームも一段落しましたが、まだまだ人気のかすみ草。現在は月形町で生産されている農家さんは、いらっしゃらないかと思います。 
花言葉は「感謝」「永遠の愛」「幸福」といった深い愛情を伝える意味が多いです。花束にかすみ草が添えられるのは、ただ美しいからだけではなく、「あなたの清らかな心に感謝します」「愛は永遠です」というロマンチックなメッセージが込められているからかもしれません。 
学名について調べると興味深い説がありました。学名はGypsophila elegans(ギプソフィアエレガンス)「Gypsophila」は「gypsos(石灰)」と「philos(愛する)」を組み合わせたものです。これは、かすみ草が石灰質の土壌を好んで育つ性質に由来しているそうです。 
雪の粒のような白い小花の集合体である、かすみ草。学名に秘められた強靭な生命力と、花言葉の「永遠の愛」。原産国である地中海沿岸の乾いた空気の中で、ひたむきに咲き続けた歴史が、この花を身近に感じさせる魅力かもしれません。 
次にかすみ草を見かけたら、その可憐な姿の奥にある強さを感じてみてください。