くらし ダイバーシティー 月形の実現へ!

田中 健太郎 隊員
田中 玲奈 隊員
令和5年11月委嘱

「農家になりたいと思っていた時、月形町の新規就農支援制度に魅力を感じ協力隊になりました」と語る田中夫妻。今回私は、月形町地域おこし協力隊としてミニトマト農家を目指して活躍している田中夫妻に取材を行いました。

■地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化などの課題を抱える地域において、地方での就業や暮らしを望む都市部の人を町おこしの一員として迎え入れる制度で平成21年度に総務省によって創設されました。
この制度は地方への移住を考える人にとって大きな課題ともいえる仕事を得られるほか、町にとっても人口減少の対策や地域力の維持・向上などお互いにメリットがあり全国的に広がりを見せています。
協力隊員は地方自治体より委嘱を受け、1~3年間の任期で地域協力活動を行っています。
任期を終えた協力隊員は、活動先の企業や団体に就職・就農するなど、協力隊としての経験を活かして地域に定着します。
現在、月形町では5人の協力隊員が活動しています。

■田中隊員の仕事内容
田中隊員は日の出とともに起床します。日が昇ると日光でハウスの中が熱くなりすぎてしまうため、まきあげという作業を行いハウス内の温度管理(20℃~30℃以下)を行います。温度管理を怠ってしまうとミニトマトの苗が弱々しく育ってしまい、実がつかなくなってしまうそうです。ちなみに、日中に水やりをして濡れていると水滴がレンズの役割を果たし、葉っぱが焼けてしまうため、朝早くに水をあげるそうです。
取材の時期は、「定植」という作業を行っていました。定植とは、苗床から畑に移すことです。「この作業では、苗をしっかり育てることが大切。その理由は、苗作りは農業全体の半分の作業であり、収穫量に影響するため」とお話しくださいました。ミニトマトの今年の収穫量は、約6トンを目標に育てているそうです。
余談ですが、おすすめの食べ方は、「ミニトマトカレー」や「ミートソース」だそうです!

■最後に
「農業は、体力のいる仕事が多く大変ですが、とても充実した仕事です。今後は自分たちで作った野菜を日本だけではなく海外にも輸出し、月形ブランドをPRしていきたい」と決意のほどを語ってくれました。