くらし 謹賀新年 2026
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道浦臼町
- 広報紙名 : 広報うらうす 令和8年1月号(No.736)
丙午(ひのえうま) 勢いとエネルギーに満ち活動的になる年
新年明けましておめでとうございます
■浦臼町長 川畑 智昭
町民の皆様におかれましては、ご家族の皆様と健やかに新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。本年が、皆様にとって希望と安らぎに満ちた年となりますようご祈念申し上げます。
昨年を振り返りますと、様々な出来事がありました。日本の政治史上初めて女性総理大臣が誕生し、社会がより多様な価値観を受け入れていく流れを感じる象徴的な出来事となりました。また、近年激甚化している自然災害につきましては、幸い本町では大きな災害には見舞われませんでしたが、道北や道南地方では線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が出される事態が頻発し大きな被害が発生しています。わずか数百キロ離れた場所での災害。対岸の火事とすることなく気持ちを引き締めて今後に臨みたいと思います。昨年は全国的に熊による深刻な被害が多発した一年となりました。本町では日常生活圏において痕跡の発見はありましたが、石狩川を挟んで隣接する市町では連日のように市街地に出没し、住民生活や学校運営へも大きな影響を与える事態となりました。個体の増加や気候変動による餌不足が原因とされており、容易に解消できる問題ではありませんが、猟友会の皆様との連携を図りながら北海道や道警とも協力して対応してまいります。
町の動向につきましては、農業分野において一昨年から続く米価の高騰が昨年も引き続き同様の傾向となりました。懸念されていた天候も比較的穏やかに推移し、昨年から新たに導入された作況単収指数では「96」と量的にやや少なめではありましたが、農業資機材や燃料の高騰が続く中にあって経営の安定に資する豊穣の年となりました。一方で高止まりする消費者米価や作付け拡大などで新年度には調整局面を迎えるとの見方が大勢であり、農業者の皆様が安心して再生産可能な適正価格に落ち着くことを期待するものです。
また、オープン2年目を迎えた「多世代交流施設えみる」につきましては、引き続き多くの皆様のご利用をいただき、新たなイベント、会合など活用の幅も広がりを見せ感謝の絶えないところです。さらに、昨年9月には新しい町立診療所が開所いたしました。コンパクトで快適な新たな施設を、地元の身近な医療機関として皆様のご利用をお願いいたします。
今年は午年。干支としては丙午の年になります。これは「勢いとエネルギーに満ち活動的になる年」という意味があるそうです。昨年、若手農業者の方々が自らの作物の付加価値を高めようとする動きが活発化しました。また、道の駅の検討にあたり、多くの皆様から積極的な意見が寄せられ、地域おこし協力隊員による地元農産物を活用した店舗も開業しています。様々な活動が芽吹き、勢いを増す中で、これらの動きをはじめ町民の皆様の生活や活動をしっかりと支えることにより、古来の伝承である「勢いとエネルギーに満ちる年」を町全体で実現していきたいと考えていますので、本年におきましても町民各位のご理解ご支援をお願いいたします。
町民の皆様のご健勝とご多幸を念願いたしまして、新年のご挨拶といたします。
■浦臼町議会議長 小松 正年
新年、明けましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、令和8年の輝かしい新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
日頃から浦臼町議会の活動に対し、ご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、令和の米騒動が重大問題となりました。単なる米の需給問題だけでなく、供給力の低下と需要の変化が複合的に重なった深刻な問題です。供給面では、長年続いた減反政策や気候変動、労働力不足などが生産に大きな影響を及ぼしている一方、需要面では消費者の食生活の多様化や人口減少に加え、インバウンド需要の急増が需給バランスを複雑にしています。
農林水産省の米需要の見通しに誤りがあったことが最大の原因であり、国の米政策が問われる重要な転換点となった年でした。
米がスーパーの棚から消え、備蓄米を放出し、石破政権では米の増産が打ち出されましたが、高市政権に代わると一転して減反政策を踏襲する「需要に応じた生産」に舵を切りました。農家にとっては先が見通せない不安が残る年となりました。
海外では、トランプ大統領の就任と相互関税の発動により国際貿易に混乱が生じ、世界経済全体を下押しする要因となりました。ウクライナ・ロシアの停戦合意は、ロシアへの領土割譲が含まれていることもあり、合意されないまま長期化しています。また、イスラエル・ハマスの停戦合意は、合意後も続く先行きの不透明感から、中東の産油国が集中する地域では原油価格が不安定になり、世界経済に大きな影響を与えています。日本国内では、供給価格、資材、肥料、生活用品すべてが物価高騰につながっています。
本町の基幹産業である農業では、昨年の水稲は収量・品質ともに平年作でしたが、価格は一昨年を上回り大幅に上昇し、ちょっとしたバブル状態となりました。新米価格は高止まりし、5キロ4335円と過去最高額を更新し、今後の米離れが心配されます。畑作物である小麦、大豆、花きなどは平年並みでしたが、そばは反収が20キロと平年を下回り、不作の年となりました。
商工業では、物価高騰が依然として厳しい経営を強いています。人口減少など商圏が縮小し、小売店は厳しい状況に置かれています。今後、第三者継承を含む事業継承や地域おこし協力隊などの新規事業者の開拓を進めていきたいと考えています。
浦臼町議会ではこれまで年に一度、町内の団体との議会懇話会を開催してきましたが、今年から団体ではなく浦臼町民を対象に「議会カフェ」を開催する予定です。これは、カフェスタイルのリラックスできる空間で、コーヒーなどを飲みながら議員と自由に意見交換ができる場所にしたいと考えていて、町や議会について、普段の暮らしのことなどを気軽に語り合える場になればと思っています。
結びに、本年が皆様にとって健康で喜びと幸せに満ちた一年になることを心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
