- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新十津川町
- 広報紙名 : 広報しんとつかわ 令和7年4月号
帯状疱疹は、50歳代から増加し、70歳代で発症する方が最も多くなり、80歳までに、約3人に1人が発症するといわれています。
■帯状疱疹とは
帯状疱疹の発症に関係しているウイルスは、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。
成人の9割以上が感染したことがあり、症状が治まってもウイルスは生涯にわたって神経節に潜伏し続けます。
数十年後に加齢、疲労、ストレスなどにより免疫力が低下するとウイルスが再び活性化し、帯状疱疹として発症します。
■症状
全身どこにでも症状が現れますが、多くは上半身に見られます。
初期にはピリピリ・チクチクと刺すような痛みが出て、1週間程度で水ぶくれを伴う赤い発疹が、体の左右どちらかの体幹部(胸や背中、腹部など)や顔、目の周りなどに、帯状に現れます。その後、水ぶくれが破れてただれた状態になり、3週間ほどでかさぶたになり治ります。
特に高齢者の場合、免疫力が低下しているため、痛みや発疹の程度が強く、合併症のリスクも高くなります。
■合併症
合併症の一つに「帯状疱疹後神経痛」があります。これは、皮膚症状が治まった後も痛みが持続するもので、神経の炎症により神経自身が傷ついて起こる症状です。痛みが数カ月から数年続く後遺症が残ることもあります。
他に髄膜炎、血管炎、顔面神経麻痺、難聴など重篤な合併症もあります。
■治療方法
ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と痛み止めが中心となります。抗ウイルス薬による治療は、症状が軽いうちにできるだけ早く開始することで、症状の悪化を抑え、合併症や後遺症の発症率を下げることができます。
体の左右どちらかにピリピリした痛みを感じたり、持続した痛みが出た際には、速やかに皮膚科または内科を受診しましょう。
■予防方法
1 免疫力を低下させない
日々の生活を規則正しく過ごし免疫力を保ちましょう。
・バランスのよい食事を取る
・睡眠を十分に取る
・適度な運動を心掛ける
・ストレスをためない
2 ワクチンで予防する
令和7年4月1日から定期予防接種が始まりました。
対象年齢など詳しくは、「令和7年度帯状疱疹定期予防接種のお知らせ」をご覧ください。
※定期予防接種の対象者以外は、全額自己負担になります。
日頃から、自分の身体をチェックすることや発症した時に適切な対処ができるように帯状疱疹について理解を深めることは、重症化を防ぐことにつながります。
担当:保健福祉課