健康 みんなの保健だより

■血圧コントロールで健康に 塩分控えて元気な毎日!
みなさんは自分の血圧が普段どれくらいか把握していますか?血圧は一日の中でも変動しており、24時間で見てみると昼間より夜間に血圧は低下し、早朝に上昇します。そのため、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞の発症は朝の時間帯に多い傾向があります。特に、これからの季節は温かい室内から寒い場所への移動、温かいお風呂から寒い脱衣場への移動など気温差が大きい環境で血圧が変動しやすくなるため、注意が必要です。
血圧が高くなる要因は大きく3つに分けられます。一つは「血管の太さ」。これは喫煙や緊張、ストレスなどの影響で一時的に血管の太さが細くなる状態です。二つめは「血管の質」。高血圧状態が続いたり、血糖、中性脂肪、LDLコレステロールが高い状態が続くことで血管が傷んで動脈硬化を起こし、血管の弾力性が失われてしまいます。三つめは「血液の量」。体重が増えたり、塩分を取り過ぎることで血管に流れる血液の量が増え、血圧が高くなります。
高血圧予防のために減塩が大事ということはご存じの方も多いと思いますが、減塩は血圧が高い方だけでなく、血圧が正常値の方にも日頃から意識していただきたい食習慣です。一日の食塩摂取目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧・慢性腎臓病の重症化予防のためには6.0g未満とされていますが、国の調査では平均で10g程度と目標量よりも多く摂っているのが現状です。日本人は特に調味料からの食塩摂取が多いことがわかっていますので、ご家庭で使う調味料を減塩食品に替えたり、使用量を控えるなど日頃の食生活で減塩を意識してみましょう。