くらし 花のまち随想
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道東神楽町
- 広報紙名 : 広報東神楽 2025年12月号(第735号)
東神楽町長 山本進
雪も降り始め、本格的な冬が着々と近づいてきています。インフルエンザなど感染症の流行も始まっていますので、感染防止対策とともに、健康管理にも十分注意してください。
10月29日には、市街地のホクレンショップの後継店舗として「コープさっぽろひがしかぐら店」がオープンしました。住民の皆さんからは、市街地からスーパーがなくなるのではないかと心配の声も聞かれておりましたが、出店が決まり、ほっとしているところです。地域にある店舗を、できるだけ町民の皆さんにも利用していただければと思っています。人口減少が進む中ではありますが、地域のお店を守るためにもご協力をお願いします。
東神楽町の人口は、徐々に減少しています。11月1日現在の人口は9668人と、9700人を割り込んでいます。少子高齢化で生まれてくる子どもの数が減少し、特にここ数年で急速に減ってきています。また、亡くなる方が増加していることで、合わせて自然減が大きくなっています。転入・転出による社会増減については、昨年度は若干プラスになりましたが、自然減を上回るほどではありません。それでも社会増になっていることはプラスにとらえ、まちづくりを進めていきたいと思っています。
人口減少が進む中で、前述の店舗などの商業施設に加え、サービスや医療・介護、公共交通の維持にも支障が出てきます。公共交通も人口減少に伴い、特に高校生などの利用が減ることで、維持ができなくなる可能性があります。一方で、高齢者の方は運転免許証の返納などにより、公共交通に頼らなければならないことも多くなってきます。
現在、町ではオンデマンド交通の実証実験を行っています。町内限定で日時などに制限はありますが、電話やスマートフォンで予約をしていただければ、自宅から希望の場所まで運行しています。期間限定の実証実験ですので、実情に応じて内容などを変更する場合もありますが、ぜひご利用いただきたいと思います。東神楽町は大規模商業施設や病院、診療所もあり、基礎的な利便施設は町村の中では特に恵まれていると思います。しかし、人口減少の中では、できるだけ町内で食料品や日用品などの購入やサービスの利用をしていただくとともに、バスなどの公共交通に加えてオンデマンド交通もご利用いただければと思います。
