- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2026年新春号
あけましておめでとうございます。令和8年の新春を心からお喜び申し上げます。
燃料・電力の高止まり、物価高騰、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢など、世界は依然として不安定な状況にあります。その影響は、地方の一つである当麻町の暮らしにも直結しています。だからこそ、私たちは足元を見つめ、「オール当麻」の力を結集し、一歩一歩ではあっても、着実に前へ進んでいかなければならないと強く感じた一年でした。町民皆さんのご理解、ご協力をいただき、当麻町の歩みを止めることなく進めることができましたことに、心から感謝を申し上げます。
当麻町のまちづくりの根幹は、変わることはありません。それは「農業」と「林業」の二本柱です。子どもから大人までが「食育・木育・花育」を通じて学び合い、その豊かさを享受する。誇れる基幹産業がより強く形成されています。
春、田んぼの学校では、泥んこになりながら田植えをする子どもたちの笑顔が広がりました。〝将来の夢は農家〟と書く子が少しずつ増え、「農業はカッコいい」という思いが、確かな実感として子どもたちの心に育ってきています。開校から11年を迎えた取り組みの成果が、今まさに芽吹いています。
新規就農者を祝う会では6人が就農。「親のような農家になりたい」「規模拡大した兄の力になりたい」「妻の祖父が師匠」──。町内出身者のほか、東京や広島の出身者が移住され新しい力に。当麻町の大地で農業にかける夢と希望、人と人とのご縁の温かさが、当麻農業を押し上げます。
昨年に続き、田んぼの学校の舟山賢治校長先生が送り出した卒業生3人が、今年も力強くふる里の大地に帰ってきました。その姿はまるで、ふる里の川へ帰ってくるシャケのよう。胸を張り、迷いなく「当麻で農業をやる」と決断した若き担い手たちは、当麻農業の未来そのものです。
名物ジンギスカン「ヤマジン」。72年の歴史、山本精肉店のバトンを引き継ぎ事業承継。「当麻町からヤマジンをなくすわけにはいかない!」中心メンバーで新店長の一ツ柳亜梨沙さんの頼もしい宣言。当麻町民のソウルフードは不滅です。
昆虫館パピヨンシャトーでは、地域おこし協力隊として活動してきた白木雪乃さんが館長に就任。「生き物っておもしろい」と世界のカブトムシ、チョウ、水生昆虫などにワクワクする子どもたち。事業承継での新たな挑戦です。
旭川の名店「和酒角打うえ田舎」の姉妹店として、当麻駅前に馬場商店がオープン。「当麻ピース」生みの親である馬場剛さんが店主に就き、酒屋、立ち飲み、交流の場として、商いと同時に当麻愛を発信します。
「当麻で挑戦したい」という思いは連鎖する。さまざまな起業・開業が続き、まちににぎわいが広がる一年となりました。
町内の経済域内循環を促進する「でんすけペイ」。物価高騰対策として1人1万円分のポイントを付与。家計を支えるとともに、町内での消費を後押しする力となりました。
80歳をこえる先輩の言葉「毎日8000歩、歩かないと気がすまなくなっちゃってね。でんすけウオーキングアプリで歩いて、でんすけペイで買い物。おかげさまで毎日元気です」。「健康」と「経済」を同時に元気にする仕組みが、暮らしの中に根付き始めています。
「いきいき笑顔―いつまでも元気で過ごすために」全12回、官民連携の力、とうまリハビリ体操指導士養成講習会がスタート。ご自身の健康づくりだけでなく、家族や地域の「元気の輪」が広がっていくことを願っています。
移転により空いた北洋銀行当麻支店の建物は、当麻町商工会として生まれ変わりました。取得に際し町も助成で後押し。商工業の拠点としてさらなる活躍が期待されます。
林業の分野では、「クリーンラーチ」という新品種の苗木増産と植栽が、本格的なステージに入りました。当麻農協育苗施設がもつ強み「さし木増殖」で幼苗を生み出し、当麻町森林組合が復活させた苗圃(びょうほ)でコンテナ苗として丁寧に育て上げた後、町有林へ植栽、30年後に伐採し木材として活用。長年、夢として描いてきた図が現実のものに。「農と林が手を携えて」農林業連携当麻モデルは新たな段階へと進んでいきます。
「当麻町×東川町」広葉樹木材の価値向上へ連携協定を締結。森林資源の価値を高めてきた当麻町と、木工家具文化を磨き上げてきた東川町。次世代に誇れる持続可能な林業・木材産業・家具製造産業の未来を、官民連携の力で共に切り開いてまいります。
北海道ウッドビルディングへの役場庁舎などの認定。町産材を活用した建売住宅建築へも支援対象を拡大し促進。「地材地消当麻モデル」は着実に広がりを見せています。
幼稚園型認定こども園の建設に着工。町産木材をふんだんに活用する当麻町ならではの整備計画、令和9年度の開園予定です。国の支援事業を活用、総事業費は7億3千万円を見込みます。
先進的チャレンジ、町有林のCO2吸収量を価値として創出するJクレジット販売を進めます。私自身トップセールスに力を入れ、新たな歳入源の獲得を目指していきます。
社会インフラを支える木材の安定供給、カーボンニュートラルへの貢献。持続可能な循環型林業とまちづくり、当麻モデルの挑戦は、道内外から注目を集めています。
