- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2025年5月号
令和7年度当麻町予算 過去最大令和7年度一般会計当初予算
一般会計 84億1,500万円
幼稚園舎整備にかかる事業費や、物価高騰による維持管理経費の増加により、84億1500万円で過去最大となった一般会計当初予算。特別会計及び企業会計をあわせた予算総額は、115億5998万円となる。
■一般会計と特別会計を合わせた当麻町予算総額
■歳入は自主財源が34%
町の収入(歳入図1)のうち、町税や各種施設の使用料、ふるさと納税の収入など、町が自ら集める「自主財源」は全体の34%となっています。令和7年度からは、町有林が吸収する二酸化炭素を「Jクレジット」として販売するほか、ふるさと納税による寄附金は、6億6千万円を見込んでおり、自主財源の確保に努めていきます。
※Jクレジットとは、森林などが吸収する二酸化炭素を「見える化」し、ポイントのようにして売買できる仕組みです。
■歳出は新規事業に「デマンド交通の導入」や「中学生の制服購入補助」を実施
今年度の一般会計当初予算額は前年度比4・1%増の84億1500万円です。費目別(図2)に見ると、最も多いのは総務費で、19億6122万円を計上。職員の人件費に加え、デマンド交通の導入や、災害時等にも情報が届く、FM告知端末の整備などを行うためです。また増加率がもっとも高いのが教育費で、前年度比77・2%増の10億5426万円。これは幼稚園の整備費や令和8年度から導入予定の環境配慮型の中学校制服に向けた購入助成が理由です。
そのほか商工費では、物価高騰対策支援事業として、町内の事業所で使える地域通貨「でんすけペイ」を、町民1人あたり1万ポイント付与する事業を盛り込むほか、今年度で終了するフィールドボール場の跡地を、キャンプ場のオートサイトとして整備するための実施設計費などを見込んでいます。
■特別会計と公営企業会計
特別会計とは、一般会計と切り離して、特定の事業毎に経理する予算のことで、4会計全体では23億5780万円となりました。国民健康保険(事業勘定)会計では8億8050万円、国民健康保険(医科診療施設勘定)会計では1億4750万円、後期高齢者医療特別会計では1億5120万円、介護保険特別会計は11億7860万円となっています。
公営企業会計とは、公営企業の財務を独立採算の原則に基づき、処理を行う会計です。本年度の水道事業会計では5億8143万円、下水道事業会計では2億575万円となっています。
■用語解説
一般会計…教育・福祉や道路整備、ごみ処理など、主に町の基本的な行政サービスを行う会計。
特別会計…一般会計と切り離して、特定の事業毎に経理する予算。保険税や保険料など特定の収入で事業を実施。
自主財源…町税や使用料など、自主的に収入する財源。
依存財源…国や道の基準に基づき交付される財源。地方交付税、町債、道支出金などがある。
地方交付税…全国どの市町村に住んでも、一定水準の行政サービスが受けられるよう国から交付される。
町債…町が国や金融期間などから借り入れる資金。
公債費…町債を返済するための経費
DX…デジタルトランスフォーメーションの略。「進化したデジタル技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革する」という意味があります。