くらし 美瑛・上富良野エリア 十勝岳ジオパーク通信

◆ジオガイド研修を実施しました!
十勝岳ジオパークエリアに広がる「波状丘陵」は、約100~200万年前に起こったカルデラ噴火(十勝カルデラ)によるものと考えられています。そしてその正体は、「火砕流堆積物」です。
大規模な火砕流堆積物がなぜ、現在はなだらかな丘となっているのか?「十勝カルデラ」は、現在の十勝岳連峰が覆ってしまっているため、その姿を直接、目視することはできませんが、「カルデラ」とはそもそもどんなものなのか?そして「カルデラ噴火」とはどのような現象なのだろうか?農業を営む基盤となっているなど、我々の生活に身近な波状丘陵、そして十勝カルデラに対する学びを深めるため、11月25日(火)に、「道南の火山を学ぶ」をテーマとして、その噴出物の露出の良さからカルデラ噴火推移が詳細に分かっている支笏カルデラを対象として、富島専門員解説のもと露頭観察やカルデラ周辺の地形について理解を深める野外巡検を行いました。
また、今回巡検した支笏カルデラの露頭は、樽前山の火山砂防施設建設の際に出現した巨大露頭であったこともあり、室蘭開発建設部のご協力のもと樽前山火山砂防施設を見学し、他地域の防災事業について学びました。樽前山南東麓に設置されている覚生(おぼっぷ)川砂防堰堤群は、日本でもまれな大型のセル状構造をしており、当地域とは異なった構造形式ではありましたが、基本的には十勝岳ジオパーク内の砂防施設の役割と同様に、火山性泥流を対象として泥流をブロックしていく計画であるとのことでした。
今回得られた知見をもとに、他地域との比較・検討を行い、より豊かな解説やご案内ができるよう事務局一同、引き続き精進してまいります!