健康 健康メモ ~早く気づいて!関節リウマチの初期症状

朝起きた時に、関節がこわばったり(動かしにくい・動きが鈍い)、日常生活の中で関節に痛みを感じることはありませんか?
もしかしたらそれはリウマチの初期症状かもしれません。

《関節リウマチの主な初期症状》
□朝起きると、関節がこわばっている
(例)・布団やベッドから起き上がるのに時間がかかる
・着替えや歯みがきなどの身支度がしづらい
・朝食の準備のときに動作に違和感があるなど
□痛みのある関節が腫(は)れている
□痛みのある関節を触ると熱く感じる

《症状が起こりやすい関節》
手の指の第2関節
手の指の付け根
手首
足の指の付け根

◆関節リウマチが起こりやすい年代とは?
『関節リウマチ』は、本来、細菌やウイルスから自分の身体を守るために働く免疫の仕組みが、誤って自分自身を攻撃することで、全身の関節に炎症が起こり、腫れや痛みが現れる病気です。
30~50歳代の女性に発症することが多く、(右図)患者さんの約8割が女性とされています。原因ははっきりと分かっていませんが、遺伝的な体質や、感染症、ストレス、喫煙などが関連していると考えられています。


(リウマチ白書2020より)

「高齢者の病気だと思っていたけれど、40代の私こそ気を付けた方が良いのね。」

◆早期発見・早期治療が関節を守ります
《関節リウマチの進行》
1 薬で進行を抑えられる段階
・免疫の仕組みが関節の一部を誤って異物と認識して攻撃するため関節に炎症が起き、こわばりや痛みを感じる
・のみ薬や、点滴、注射での治療により病気の進行を抑えることができる

骨が破壊される前に治療を開始することが何よりも重要です。多くの方は発症から1~2年で骨の破壊が始まるため、できるだけ早く治療を始めることが大切です。

2 骨の破壊が起こる段階
・骨が破壊され関節が変形し、動かしにくくなる
・この段階で治療を開始しても、変形した関節は元に戻らない

〔Q〕何科を受診したら良いの?
関節リウマチの初期症状のうち1つでもあてはまる方はリウマチ専門医にかかることが大切です。専門は、「リウマチ科」「膠原病(こうげんびょう)科」のほか、一部の「内科」「整形外科」となりますので、確認の上受診しましょう。

保健師:白川部真依子