健康 食べること育つこと〜食育通信〜「食」に関する情報をお伝えします!

■口の中の健康を維持する食生活について
口の中の健康を保つためには、唾液の働きが必要です。
唾液には歯周病予防をはじめ、口の中や体の健康を守る重要な役割があります。主な働きは次の通りです。

(1)虫歯の予防
歯を洗浄し清潔に保つことで、歯を虫歯から守ります。

(2)口の乾燥を防ぐ
粘膜を保護し、口の中の細菌の増殖を防ぎます。(口臭予防や殺菌効果)

(3)消化を助ける
食べ物の消化を助け、必要な栄養素の吸収をより良くします。

◇唾液の分泌量を増やすには
普段はあまり意識することはありませんが、唾液は口の中でいつも少量流れ出ており、成人では1日に約1〜1.5リットルの唾液を分泌していると言われています。しかし、加齢により口の周りの筋力が低下し、噛む回数が減ってくると、唾液の分泌量が減少していきます。また、加齢以外にも、生活習慣や健康状態によっても分泌量は減少します。
例えば、口呼吸の習慣、ストレス、睡眠不足、過労、薬の副作用などによって唾液の分泌は低下します。
しかし、日頃から食べ物をよく噛み、唾液の分泌を活発にしておくことで、唾液量の低下を防止することができます。

◇噛む回数を増やす 調理のポイント
食事の噛む回数を増やすには、食材の大きさや固さがポイントになります。
下記を参考にして、家庭の献立の一品に噛みごたえのある食材の入った料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。

(1)食材を大きめに切る
炒め物や煮込み料理、汁物などのやわらかい料理は具材を大きく切ることによって、口の中をよく動かすことができ、飲み込むために必要な咀嚼回数も多くなります。

(2)食感の違う食材を取り入れる
普段食べているやわらかい料理に、噛みごたえのある食材をプラスする。
《食材例》
ナッツ類、大豆水煮、海藻、キノコ類、こんにゃく、切干大根、インゲン、たくあんなど。
《料理例》
・カレーやサラダに砕いたミックスナッツをトッピングする。
・ハンバーグなどの具材に、小さめにカットしたごぼうや水煮レンコン、キノコなどを入れる。
・炒め物の具材に一口大にカットしたこんにゃくを加える。
・サラダや和え物に、水で戻して水気を切った切干大根やわかめを加える。

(3)皮付きのまま食べる
皮付きで食べることで、噛む回数を増やすことができます。
《食材例》
りんご、かぼちゃ、人参、大根、茄子、生姜など。

★おすすめメニュー『ミックス豆のサラダ』
[材料(4人分)]
・ミックスビーンズ 缶1缶
・胡瓜1/2本
・パプリカ(赤) 1/2個
・醤油 小さじ1
・マヨネーズ 大さじ2
・わさび(チューブ) 小さじ1/2
※好みで量を調整して缶1缶ください。

[1人分当たり]
エネルギー 104Kcal
たんぱく質 5・5g
塩分量 0.3g

《作り方》
(1)胡瓜、パプリカは1〜1.5cm角に切ります。
(2)パプリカは沸騰した湯で30秒程度茹でてザルに移し、流水で冷やしてから水気を切っておきます。
(3)ボウルに醤油・マヨネーズ・わさびを入れてよく混ぜ、胡瓜・パプリカ・ミックスビーンズを入れて和えたら完成です。

問い合わせ先:住民課健康推進係 管理栄養士
【電話】7-2813