くらし 大型消防車更新

中川消防支署では、昭和60年から40年間にわたり使用してきた小型動力ポンプ付水槽車(車名:いちい)を更新しました。
旧車両は、1万リットル(10t)の水槽を積載し小型ポンプを動力として、火災や水の運搬などの災害における車両として活動してきましたが、車両及び小型ポンプの老朽化が進み、交換部品等の調達が困難な状況で、これ以上の維持管理が難しくなったことにより、40年の消防活動から幕を降ろすことになりました。
今回導入した水槽付消防ポンプ自動車(車名:中川水槽1)はステンレス製1万リットル(10t)水槽を積載し、農村部や高規格道路など水利不便な場所でも大量の水を運搬して、第1線車に補水できるようになっています。
また、動力は車両のエンジン出力からPTOで駆動するA―2級消防ポンプを装備することにより、長年の使用に耐える構造になっています。
更に給水用の5口カラン(蛇口)を別途装着することにより、断水時の災害における生活用水の給水車としての役割もこなせるようになっています。
次に火災に対する新しい装備として、水力換気ノズル(COBRA)を積載しており、こちらは水の力を利用して火災時の屋内の濃煙熱気を屋外に排出し、火災の早期鎮圧のほか、要救助者の早期救助や消防隊員の安全確保に大きな効果を発揮します。
消防支署では、9月1日から新車両の運用を開始し、町の災害に備えます。

[主な装備]
A-2級消防ポンプ
ステンレス製 10,000L水槽
水力換気ノズル(COBRA)
給水用5口カラン
Koitoワーキングライト(LED)

全長 9,030mm
全幅 2,490mm
全高 3,050mm
出力 279kW(380PS)

■9月1日は「防災の日」
「防災の日」ってなあに?この時期になると、よくそのような質問を受けます。了解しました。消太がアナタのご質問にお答えします。

大正12年(1923年)9月1日に「関東大震災」が発生し、死者・行方不明者が推定10万5千人という大惨事になりました。
この震災を教訓として、一人ひとりの防災対策の重要性を広く国民に理解してもらうため、昭和35年(1960年)6月11日の閣議で9月1日が「防災の日」と制定されたことに始まります。
また地震だけではなく、皆さまそれぞれが台風高潮、津波に豪雨等、様々な災害についての防災意識を高めることはもちろん、対策を講じることも大切です。

問い合わせ先:中川消防支署
【電話】7-2119