健康 病院だより No.100

●地域医療に携わって
地域医療を長く続けてきました。昨年4月より天塩町立病院に赴任し、1年ほど過ぎました。この地域での医療をとおして、様々なことに気がつきました。
地域の特徴でもあり、慢性疾患(糖尿病、高血圧、脂質異常症、心疾患など)が多く目立ちます。投薬も多くなりがちですが、できるだけ少なくするようにしています。
また、検診がきっかけで病気が発見されることもあります。最近では、外国人も増えてきています。
救急疾患は病院間の連携が重要で、稚内、名寄、旭川、札幌に救急車やドクターヘリで搬送することもあります。COVID-19感染もいまだに終息していません。
在宅療養困難な高齢者を見る機会も多くなり、医療と福祉の両方を考える診療を行なっています。いずれの業務もスタッフの日々の協力が欠かせません。
人口減少が進む北海道の地域医療を継続させるためには、医療従事者の安定確保と医療に専念できる環境も必要です。
(副院長 小笠原 浩二)

お問い合せ先:天塩町立国民健康保険病院
【電話】(2)1058