スポーツ nice(ナイス)な人(ひと) 見つけちゃいました!今月のいいねVol.61

◆日本中央競馬会競馬学校合格 山田向日葵(ひまり)さん(静内農業高校3年)
騎手を目指して、東京から静内農業高校へ入学。合格者が195人中9人という狭き門を突破し、静内農業高校の生徒として初めて日本中央競馬会競馬学校騎手課程に合格しました。

『第36回全日本高等学校馬術選手権大会において個人5位入賞。騎手を目指しながら、大きな大会でも優秀な成績を収めています。』

▽騎手を目指したきっかけ
6歳のとき、馬好きの父に連れられて中山競馬場へ行き、そこでの乗馬体験で馬の魅力に惹かれました。小学6年のときに競馬学校の合宿に参加して、在校生と話すうちに“自分もこの世界に入りたい”と思ったのがきっかけです。

▽静内農業高校でレベルアップ
中学3年のときに初めて競馬学校の試験を受けましたが、落ちてしまいました。でもそこで諦めず、「もっとレベルアップして再挑戦したい」と思い、馬のまち・新ひだか町にある静内農業高校に進学しました。高校に入学してからも、競馬学校の試験は毎年受けていて、今回4回目の挑戦で合格できました。
農業高校では、毎日馬と関われるのが本当に幸せで、一頭の馬がデビューするまでにたくさんの人が関わっていることを知りました。トレーニングは誰にも負けないと言えるくらい頑張ってきて、二十間道路の端までランニングしたり、トレーニングルームで懸垂やバランス練習をしたり、少ない日でも1日1時間は必ず続けてました。

▽憧れは武豊騎手
憧れは武豊騎手です。長く第一線で活躍し、ファンや関係者に信頼される姿や美しい騎乗フォームに憧れています。2022年の日本ダービーでの勝利を実際に見たときはとても感動して、自分もあの舞台でウィニングランをしたいと思いました。

▽夢を追いかけて努力する姿を見て
-馬術部顧問 小林忍先生-
寮でのトレーニングや体重管理、少年団や牧場での研修にも積極的に参加し、休みの日も馬のケアに励むなど努力する姿を見てきました。今回の合格は限られた練習時間や大会の出場機会を無駄にせず自分の力でつかみとった合格です。これからも規律を守り、ホースマンとしてふさわしいジョッキーになってほしいです。そして、日高で育った生徒として活躍し、地域の子どもたちに夢を与えてほしいです。

▽今年度の主な大会の成績
・第39回北海道新緑馬術大会…第3課目A優勝(馬場馬術)
・第36回全日本高等学校馬術選手権大会 北海道地区大会…個人準優勝
・第36回全日本高等学校馬術選手権大会…個人5位入賞
・第71回北海道体育大会兼第79回国民スポーツ大会 北海道ブロック大会…少年S&H3位

▽「勝って恩返し」を目標に
関係者やファンの方に愛され、信頼される、そしてどんな馬でも勝ちへ導けるような騎手になりたいです。負けず嫌いな性格なので、同期と切磋琢磨しながらも、常に一番を目指して努力していきたいです。これまで多くの人に支えられてきたので、いつかお世話になった牧場の、そして日高の馬で勝って恩返ししたいと思っています。