文化 旬の人
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道芽室町
- 広報紙名 : すまいる 令和7年5月号
■日本ジュニア管打楽器コンクール金賞 and 文部科学大臣賞をW受賞
芽室中学校1年生 豊田美音(とよたみおん)さん
日本ジュニア管打楽器コンクールで金賞を受賞し、さらに文部科学大臣賞も獲得した芽室中学校1年生の豊田美音さん。同コンクールの中でも屈指の競争率を誇るフルート部門で輝かしい成績を収めた豊田さんにとって、フルートはどんな存在なのか、原動力になっているものは何なのか、お話を伺いました。
▽尊敬する兄の存在と負けず嫌いな性格が成長の原動力
今年3月に開催された『第27回日本ジュニア管打楽器コンクール』で、芽室中学校1年生の豊田美音さんがフルート部門で金賞を受賞しました。さらに、当時小学6年生でしたが、他の部門を含む全小学生出場者から一人だけ選ばれる文部科学大臣賞も獲得する快挙となりました。大会は予選として録音審査が行われ、それを通過した参加者が本戦へと進みます。今年のフルート部門では全国から豊田さんを含むわずか3名の本戦出場。フルート部門は特に競争が激しく、予選を通過するだけでも難しいとされています。
豊田さんがフルートに出会ったのは小学4年生の頃。同じ大会で1位を獲得したことのあるお兄さんの影響で始めたといいます。豊田さんにとってお兄さんは「尊敬しており、越えなければならない存在」と語るほど、その存在が大きな原動力となっています。小学5年生の時にも、同じコンクールの本戦に進み、銀賞を受賞。「負けず嫌いで、銀賞がすごく悔しかった」と、この頃から着実に実力を高めていきました。
今回のコンクールでは「緊張で足や口が震えたものの、気持ちよく吹けた」と満足のいく演奏を披露。結果は芽室町に戻った後に聞き、文部科学大臣賞の受賞に「うれしさのあまり、近所から苦情が来るのではないかというくらい家の中で叫んだ」と話すほど、歓喜の瞬間だったそうです。
▽フルートが人生を豊かにしてくれる
次の目標は、今秋開催される予定の『全日本クラシックコンクール』で入賞すること。昨年度、このコンクールの本戦ではトップの成績を収めましたが、中学生として参加する今年は「上級生を越えなければならない」と、さらに高いレベルで競うことになります。そのため、これまで自由に楽しんでいた練習から、基礎を磨く練習へと意識を変え、さらなる進化を目指しています。輝かしい功績を重ねつつ、次なる挑戦へ。「フルートを演奏する時間が一番楽しい瞬間」と話す豊田さんの今後の活躍から目が離せません。