- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道白糠町
- 広報紙名 : 広報しらぬか 令和8年1月号
村山(むらやま)隆一(りゅういち)
1964年3月生まれ、白糠町出身。
1982年5月、釧路西部消防組合消防署に消防士として奉職。2022年4月、釧路市西消防署白糠支署長に就任。心理相談員や産業カウンセラーなどの資格を所有。
好きな食べ物はカレーライス。
■No.8 津波から命を守る鉄則!
▼一番怖いのは「逃げ遅れ」!
町が今一番警戒しているのは、千島海溝・日本海溝の大きな地震と津波です。大きな揺れのあと、津波が来るまでの時間はとても短いです。
命を落とす人の多くは、津波に襲われたというより、実は「逃げ遅れ(逃げようとしたけど、できなかった)」が一番大きな原因と言われています。
▼津波から逃げる際の鉄則
○鉄則1 家の中の危険をなくし、スムーズに避難!
逃げ遅れは、家の中から屋外に出る時に起こります。迅速に避難するために次のことを意識しましょう。
(1)倒れた家具の下敷きにならないよう固定する。
(2)季節や時間に合わせた上着や非常持ち出し袋を玄関に準備しておく。
津波指定避難場所には、食料などを備蓄していません。警報解除まで2、3日戻れない可能性があります。
そこで「非常持出し袋」が活躍します。少なくとも一昼夜分の水、食料、お薬などを必ず持参しましょう。
○鉄則2 近くの高所に歩いて避難!
津波警報が発表され、テレビ、屋外スピーカーや戸別受信機で「避難してください」という放送があれば、一刻も早く『徒歩で避難する』がルールです。
国や町は原則、避難のために車を使用しないこととしています。それは次のようにスムーズに避難できない可能性が高いからです。
(1)建物や電柱の倒壊や落下で道路がふさがっている。
(2)液状化現象でマンホールや橋の継ぎ目が浮き上がっている。
(3)停電で信号が消える。
(4)津波指定避難場所へ車で行くと、渋滞や歩行避難者の避難を妨げたり、事故を起こすことがある。
※避難の目的地が津波浸水域の外で安全が充分確保でき、災害時要支援者(災害弱者)を避難させるなど、やむを得ない場合は、とにかく「北へ!」向かって安全に運転することが望まれます。
▼「どこまで津波が来る?」「どこまで逃げれば良い?」
浸水域を簡単に確認できる防災マップWeb版があります。使い方や避難の際の疑問など、地域防災支援員が皆さんの地域に出向いて避難訓練のサポートをします。希望される方は、危機対策課までお問い合わせください。
○防災マップWeb版
【URL】https://www.town.shiranuka.lg.jp/kurashi/bousai
問合せ:危機対策課
【電話】2・2171(内線222・223)
