くらし 謹んで新春のごあいさつを申し上げます 標津町長 山口将悟

■「新年にあたって」
町民の皆さま新年あけましておめでとうございます。
希望に満ちた新春を皆さまとともにお迎えできましたことを謹んでお慶び申し上げますとともに、昨年中、町政各般にわたり皆さまのご理解・ご協力をいただきましたことに対しまして、心よりお礼を申し上げます。
また、昨年6月、任期満了による標津町長選挙におきまして、町民皆さまをはじめ関係各位の力強いご支援と心温まるご厚情により無投票当選の栄に浴し、引き続き二期目の町政を担わせていただきましたことに対しましても深く感謝申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、2月に帯広市で12時間降雪量1m20cmの国内観測史上最多を更新した大雪や台風15号による西日本・東日本太平洋側での記録的豪雨と竜巻、12月8日夜中に青森県東方沖を震源とする地震が北海道および東北地方を中心に広範囲に揺れ、青森県八戸市震度6強を観測するなど気候変動や地球の活動によってさまざまな災害に見舞われた中で、本町におきましては幸いにも大きな自然災害に見舞われることなく推移したことに安堵しているところであります。
また、第二次世界大戦(太平洋戦争)の終結から80年目の節目の年、戦争の記憶の継承、平和の尊さ、そして世界で続く紛争など、戦争を知らない世代が増える中で、平和について考える重要な年でありました。
加えて、国内では、特に北海道や秋田県などでクマの出没と人身被害が異常なほど増加し、国を挙げての対策に発展するほか、「令和の米騒動」と呼ばれる米価格高騰と政府備蓄米の放出、「2025年問題」による超高齢化と労働力不足の深刻化、国外では、ロシア・ウクライナ戦争の長期化、アジアでの中国の影響力拡大など混沌とした国際情勢でありました。
一方では、憲政史上初の女性首相の誕生やノ-ベル賞に日本人2氏が受賞するなどの明るい話題がありました。
本町における昨年の基幹産業の状況について申し上げますと、酪農業につきましては、生産量は順調に推移いたしましたが、依然として国際情勢の影響による飼料・資材・肥料などの価格高騰により、高上がりした酪農経営コストが続く厳しい経営状況が続いております。
水産業につきましては、ホタテ量は、漁獲量・金額とも一昨年を上回り、米国向けの輸出急増や青森、オホーツク沿岸海域などにおける生産量の減少、インバウンド需要の高まりなどが相まって、高値で市場取引がされております。小定置を含む秋サケ漁につきましては、厳しい来遊予測を更に大きく下回り、漁獲量・金額とも記録の残る昭和40年(1965年)以降で過去最低のまさに災害級の大不漁となり、水産加工業とともに厳しい状況が続いております。
まちづくりおきましては、令和6年度開始の地域課題や地場産業の課題解決に資する「試せる大地プロジェクト」では、新たな林産資源として期待される「ノリウツギ」や「中国栗」のプロジェクトのほか、北海道初の食用果実を目指して「ツルコケモモ(クランベリー)」の試験栽培にも引き続き取り組んでおり、このプロジェクトの一環としてクラウドファンディングを通じて地域からの支援を得ながら開発しました「しべつ牛乳と栗やツルコケモモを組み合わせたジェラ-ト」の製造販売事業を標津町農業協同組合に譲渡し、販売の開始とふるさと納税の返礼品に加わりました。このことは地域活性化の一助になると考えております。
このほか、地元標津高等学校の振興対策として、全国から生徒を募る国内留学制度「地域みらい留学」で、関東圏より昨年1期生として5人の入学がありました。また、防災拠点としての活用が期待される老朽化した教育関連施設の複合化施設建設に向けて「基本構想・基本計画」の策定に着手し、令和15年の供用開始を目指して進めております。
一方、昨年も町内の漁業者、農業者、商工業者の皆さま、そして次代を担う若い方々の有志グループが、さまざまなアイデアでまちづくり活動を展開していただきましたし、町内の小中高生の活躍がありました。町に元気を与えてくれているところであり、引き続きのご活躍をお願い申し上げます。
迎えた新年は、住民生活はもとより、厳しい状況下にある基幹産業の安定が、守りの施策として一刻の猶予を待たない喫緊の課題でありますし、攻めの施策として平成26年度から実施しております「人口減少時代に挑戦する政策パッケージ」を令和6年度再編し新たにスタートさせていただいた「ひとづくり・町民の支援」と「まちづくり・地域を守る政策」を両輪とする未来づくりのための「町民の笑顔輝く政策パッケージ」を着実に実践していくことが重要であります。
今後の町政運営にあたりましては、町民の皆さまからの多くのご意見を伺いながら、「町民の皆さんの笑顔が輝くまちづくり」の実現のため、職員とともにしっかりと取り組んでまいります。広報でもお知らせしているところではありますが、各公共施設に設置しましたご意見箱や、町長宛メールで町政に対するご意見をお寄せいただければ幸いです。
結びになりますが、町民の皆さまが健康で幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。