文化 〔特集2〕沖澤のどかさん「青森市長特別未来賞」and「あおもり文化大使」 第一号!

国内外で活躍する青森市出身の指揮者・沖澤のどかさんへの「青森市長特別未来賞」授与式と「あおもり文化大使」委嘱式が7月5日、ホテル青森で行われました。
第1号となる「青森市長特別未来賞」の賞状と目録、市の花「はまなす」をモチーフにしたガラスの表彰盾を贈ったほか、令和8年7月4日まで1年間の任期で、新たに設けた「あおもり文化大使」を委嘱しました。

■「青森市長特別未来賞」受賞理由
国際指揮者コンクールにおいて極めて優れた成績を収めるとともに、故郷青森市への深い思いを具現化しようと尽力した。その功績をたたえ更なるご活躍を祈念して、贈呈するもの

■「あおもり文化大使」委嘱理由
「故郷青森に素晴らしい音楽をもっと届けたい」という想いから、「青い海と森の音楽祭」を開催し、その中でアウトリーチ活動(出前演奏会)など本市において文化芸術の普及活動を継続的に行うことを表明されていることから、その活動に敬意を表し、委嘱するもの

■指揮者 沖澤のどかさん受賞コメント
◇「できる限りの力を尽くし、青森の文化の発展に貢献したい」
青森の未来を少しだけ任されたような責任を感じています。
私が指揮者としていつも感じていることの一つは、自分一人では音を出せないということです。オーケストラの一人ひとりがそろって、演奏会をつくるまでにたくさんの準備をしてくださる皆さん、会場にお越しくださる皆さんがいて、やっと私がそこに立つ意味を与えてもらっていると思っています。
今回、「青い海と森の音楽祭」を立ち上げるにあたって、たくさんの人たちの手を借りました。青森で音楽祭ができて良かったと心から感じています。この気持ちを胸に、私のできる限りの力を尽くして、青森の文化の発展に微力ながら貢献できれば幸いです。

▽沖澤のどかさん略歴
三沢市生まれ、青森市で育つ。東京国際音楽コンクール、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。京都市交響楽団第14代常任指揮者。セイジ・オザワ松本フェスティバル首席客演指揮者。「青い海と森の音楽祭」の芸術総監督を務める。ベルリン在住。

■青い海と森の音楽祭 6/30-7/6初開催
「青い海と森の音楽祭」(実行委員会主催)が6月30日~7月6日、青森県内で初めて開かれました。沖澤のどかさんと、五所川原市出身のソプラノ歌手・隠岐彩夏さんの2人による「青森にもっと音楽の種をまきたい」という思いから生まれた音楽祭。第一線で活躍する演奏家たちが、アウトリーチ(出前演奏会)とコンサートで一流の音楽を届けました。
青森市内では、社会福祉法人シオン福祉会待望園、青森県立青森東高等学校、サンロード青森の3か所でアウトリーチが行われ、沖澤さんや青森市出身のコントラバス奏者・髙橋洋太さんら演奏家8人が、市民や生徒と音楽を通じて交流しました。サンロード青森には、約700人が詰めかけ、弦楽器やピアノ、声楽の豊かな響きに聴き入りました。
東奥日報新町ビルでの室内楽演奏会のほか、リンクステーションホール青森では0歳の赤ちゃんから入場できるファミリーコンサートがあり、青森市出身の芸人で同音楽祭アンバサダーの古坂大魔王さんも会場を盛り上げました。
同ホールで開かれた最終日のオーケストラコンサートでは、音楽祭のためだけに結成された「アオモリ・フェスティバル・オーケストラ」の躍動感あふれる演奏に、満席の会場から大きな拍手が沸き起こりました。次回の音楽祭は令和8年11月1~8日に開かれます。

■西秀記市長メッセージ
◇本市初!青森市長特別未来賞とあおもり文化大使
青森市出身で世界的指揮者の沖澤のどかさんへ青森市長特別未来賞を授与し、あおもり文化大使を委嘱しました。6/30~7/6に開催された「青い海と森の音楽祭」ではアウトリーチ活動も活発に行い、圧巻の指揮で魅了し、音楽の力を示してくれました。今後のさらなるご活躍と青森へのご貢献に心より期待します。

問合せ:
青森市長特別未来賞…総務課【電話】017‒734‒5032
あおもり文化大使…文化学習活動推進課【電話】017‒718‒1432