- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県今別町
- 広報紙名 : 広報いまべつ 令和7年8月号
■ふるさと創生資金1億円地場産業の振興と企業誘致を
こんにちは。再度、今別町の歴史を始めることになりました。相棒は同級生の蒔絵との旅道中です。ご声援のほどを。
「だいぶたつわね。春助はどうしていたの」「旅へいってきたよ。東京は芝にある大本山増上寺。600年の歴史をもち、徳川家康公ゆかりの秘仏『黒本尊(くろほんぞん)』を祀(まつ)る『勝運(しょううん)』のお寺として親しまれているそうだ」
「くわしいわね」
「これもAIのおかげかな」
春助が蒔絵に対して意味深長なことをいう。
と言いながら、本題に入ることにしよう。
平成は何といっても今別町にとってはいろいろなことが起こったというか、あった年代だと思う。
その出来事を追ってみたい。昭和・平成・令和と元号が3度変わった。世界・国・地方・今別町はどのように変わってきたのか。変遷も探ってみたい。
~1億円の使い道は~
平成最初の日は、1月8日の日曜日。
「全国の自治体に1億円を配分します」
国は、地方が知恵を出して中央が支援するための構想として、ふるさと創生を掲げ、この具体策としてふるさと創生資金(1億円)が今別町にも交付されることになった。
町では、まず職員からアイデアを募り、町議会総合開発特別委員会と連携を取り合いながら、町民1872世帯(全世帯)を対象にアンケート調査を2月9日から20日にかけて行った。回収率は43%。
今回のアンケート調査は、地区別、年代別、男女別のきちんとした対象者を設定しないで、毎戸にお願いした。
~年代ごとに特色浮かぶ~
20代は、「スキー場の整備」が第1位、次に「観光開発の総合的な調査」になっており、若者の目が観光へ注がれている。
30代もトップは、「スキー場の整備」。2位が「企業誘致用の用地買収」と、働く場の確保の足掛かりを求めている。
40代でも、「スキー場の整備」になっているが、注目すべきことは「教育機器の整備・充実」が並んでいる。子供の教育環境面が重要視されている。
50代になると、飛び抜けて「福祉医療の充実」が第1位。次が「農業漁業技術者養成」となっている。
60代もトップは50歳代と同じ「福祉医療の充実」。驚くことには第2位が「スキー場の整備」となっており、「農漁業技術者養成」は第3位となっている。
70代も「福祉医療の充実」で、「企業誘致用の用地買収」と続いている。
80代は、やはり第1位に「福祉医療の充実」が挙がっていた。
~6月ごろに最終決定~
このアンケート調査の結果を、3月4日、町議会全員協議会へ報告し、今後の扱い方を検討した。この結果、早めに高野崎周辺観光開発のプランづくりをして、今後、国、県へ働きかけを行っていく必要性から、同計画策定費用を3月の補正予算で1300万円を計上した。残りの分と平成元年度に入る8000万円の使い道については、アンケートの結果を加味しながら、候補事業を検討していくことで意見が一致した。
※参考資料金:「広報いまべつ」