- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県今別町
- 広報紙名 : 広報いまべつ 令和7年11月号
■観光開発を最重点にふるさと創生事業温泉の空中探査も
ふるさと創生資金1億円の使い道がまとまった。住民アンケートの結果も十分考慮しながら事業を絞り込んだが、候補事業があまりに多く、また苦しい財政事情からこれまでいろいろな事業の積み残しがあったため、それらを消化する必要上、一点集中でなくメニューを細分化した。
「ふるさと創生資金」は、全国一律1億円を交付し、地域活性化の足がかりにしようというものだった。
原則として平成元年度中に事業を実施しなければならないとあって、わが町でも職員からアイデアを募集したり、住民アンケート調査を実施するなど、広く使いみちの意向調査を行った。
それらをもとに、町議会総合開発特別委員会で数回にわたり事業の中身を検討したり町議会議員全員協議会を2回開き、事業のメニューを煮詰めてきた。
最重点事業として、「豊かな自然美を生かした観光開発」を据え、平成元年3月定例議会ではいち早く高野崎を中心とした観光開発基本計画の策定を、専門のコンサルタントに1300万円で委託することを決めた。
●主な事業
主な事業では、(1)高野崎園地整備事業(2)青函トンネル入り口広場整備(3)温泉熱を利用した産業振興や通年型観光を期待した、ヘリコプターによるガンマ線分析方法の温泉空中探査(4)中学校にパーソナルコンピューター21台を導入(5)企業誘致のための用地6.7ヘクタールの購入など。
ほかにも、高野崎に特産品即売の共同店舗の建設、津軽今別駅前整備、街路灯の新設も計画。
また、ソフト面や人づくりでは、素牛(もとうし)導入等産業振興事業、「今別おけさ」のレコーディング、荒馬・文化財のビデオ保存、市街地中学生との交流なども推進していくことにした。
◇観光開発構想まとまる
高野崎を中心とした観光開発の構想がまとまった。同周辺は、一大キャンプ場をメーンとし、ケビン、バンガローなどを配した野外ステージ、バザール広場、多目的ホール、海中展望塔などを設置し、滞在型の観光地にしようというもの。また、山崎放牧場の一部を利用し、今別牛を提供する野外バーベキュー広場、ファミリー広場、第3セクターによる200~300人収容のリゾートホテルの建設、体験観光なども有望との将来構想が打ち出された。
