- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県田舎館村
- 広報紙名 : 広報いなかだて 令和7年5月(第831号)
国史跡に指定されている「垂柳遺跡」の出土品を展示している埋蔵文化財センターですが、令和4年度から行っている、弘前大学との共同研究の成果が今回のリニューアルによって展示されることとなりました。
■弘前大学人文社会科学部教授・北日本考古学研究センター長 上條信彦
開館から25年。研究が進んで資料も増え、垂柳遺跡の学術的価値はますます高まっています。博物館の役割も時代とともに変化してきました。令和元年度からは弘前大学北日本考古学研究センターが調査研究を行い、令和5年度からは村の教育委員会と一緒に共同研究をスタート。3年後を目標に、埋蔵文化財センター・博物館・遊稲の館の展示をリニューアルし、資料の保存や活用にも取り組んでいます。
今年度は、その第一弾として埋蔵文化財センターの展示を新しくしました。今回の展示では、田舎館村の発掘の歴史を「人」に注目して紹介し、発掘に関わった人々の姿やその当時の様子を振り返ります。また、集落や農耕技術、生活、交流、精神文化など、研究でわかってきたこともたくさん展示しています。
さらに、土器をもっと間近で見られるように「収蔵展示」というスタイルを取り入れました。
展示品もこれまで未公開だった約500点を加え、なんとリニューアル前の3倍に増えました。劣化を防ぐために、照明もLEDに変えています。
でも、これで終わりではありません。今年度中には、体験展示やキャラクター展示も加わる予定です。これからもどんどん進化していく埋蔵文化財センターに、ぜひご注目ください!
■田舎館村埋蔵文化財センター
営業時間:午前10時~午後5時(最終入館…午後4時30分)
料金:
休業日:毎週月曜日(祝日の場合、その翌日)、年末年始
『弥生』に囲まれてみませんか?
問い合わせ:
埋蔵文化財センター【電話】43-8555
生涯学習課文化財係【電話】内線503【電話】58-2250(直通)