くらし 身近なところで被害が起きています(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県久慈市
- 広報紙名 : 広報くじ 令和7年5月1日号 No.460
特殊詐欺や窃盗などの被害が市内でも発生しています。被害に遭わないために、事例を知り、日頃から気をつけましょう。
■特殊詐欺
特殊詐欺とは電話やメール、ハガキなどで、現金やキャッシュカードをだまし取る詐欺です。他人になりすまし犯行に及ぶオレオレ詐欺や還付金詐欺、キャッシュカード詐欺などがあります。
特殊詐欺の被害は県内でも増加傾向で、令和6年の県内の特殊詐欺件数は53件、被害額は約9億7千万円に上ります。市内でも3件の被害が発生。そのほかに被害には至らなかったものの、コンビニエンスストアで電子ギフト券を買わせようとする手口や金融機関で融資を受けさせようとする事例が発生しています。
特殊詐欺は、決して他人事ではありません。手口や対策を知り、被害に遭わないように気をつけましょう。県内の発生状況や詐欺については、岩手県警察や警察庁のHPから確認することができます。
●市内で発生!特殊詐欺事例
○ケース1
被害者 20代男性
被害額 24万円
SNSに表示された、副業の広告へ連絡。指示された作業を行うと報酬がもらえると言われ、指定口座へ入金した。
ポイント
SNSに表示される虚偽広告に注意してください。個人の口座など指定の口座への入金を指示された場合には、安易に信用しないようにしましょう。
○ケース2 架空請求詐欺
被害者 60代女性
被害額 30万円
NTTファイナンスを名乗る人からサイトの未納料金があり、支払わないと裁判になると連絡があったため、ATMで入金した。
ポイント
架空請求には、ハガキやメールなどの手口もあります。身に覚えがない請求に連絡すると、そこから個人情報を聞かれ支払いにつながるので、連絡をしないようにしましょう。
○ケース3 オレオレ詐欺
被害者 40代男性
被害額 150万円
京都府警を名乗る人から、あなたに容疑がかかっていると電話があり、身の潔白を証明するために送金を指示され、ATMで入金した。
ポイント
近年のオレオレ詐欺は、警察官や検察官を名乗る手口が増えています。相手の所属や名前を聞き、電話番号を調べて掛け直すことも対策のひとつです。
●特殊詐欺への対策
久慈警察署生活安全主任 髙杉 俊章(たかすぎ としあき)さん
事例と対策を知って備えましょう!
○国際電話番号や非通知の電話には出ない
国際電話番号(+1や+44から始まる番号)や非通知でかかってくる電話には出ないようにしましょう。海外との電話が不要な人は、国際電話の発着信を無料で休止することができます。
国際電話不取扱受付センター【電話】0120-210-364(通話無料)
※固定電話・ひかり電話が対象です。
○固定電話を常時留守番電話設定・自動録音機の設置
在宅時でも留守番設定にしておくことで、相手を確認してから電話をすることができます。犯人は音声を残すことを嫌います。この通話は録音されていますという警告メッセージが、犯人に効果的です。
○覚えのない請求や当選金などの連絡先には連絡しない
特殊詐欺の犯人に電話をしてしまうと、そこから個人情報を聞かれてしまい、支払いにつながります。身に覚えのない請求などのメールやハガキに記載された連絡先へは連絡しないようにしましょう。
問合せ:生活環境課
【電話】54-8003