くらし 身近なところで被害が起きています(2)

特殊詐欺や窃盗などの被害が市内でも発生しています。被害に遭わないために、事例を知り、日頃から気をつけましょう。

■窃盗被害
岩手県の窃盗被害は、無施錠による被害の割合が全体の5割を超えています。これは全国的に見ても高くなっています。市内でも無施錠による被害が発生。住宅や人が住んでいない倉庫などの建物、自転車などで被害が出ています。これらの被害は、鍵をかけていれば防ぐことができたかもしれません。 
鍵がかかっていれば、犯人は犯行をためらいます。家や倉庫、車など日頃から鍵をかける習慣を身につけましょう。

●防犯の取り組み
○特殊詐欺サポーターを委嘱
久慈警察署は4月29日、明治牛乳久慈宅配センターと語り部マイスターの下舘佳光(よしみつ)さんを特殊詐欺被害防止サポーターとして委嘱しました。委嘱期間は令和8年3月31日まで。注意喚起や情報提供に取り組みます。
2年目の下舘さんは「家族に相談できるように、なまりの通った親しみやすい言葉で、詐欺について伝えていきたいです」と語りました。

○侍浜を鍵かけモデル地域に
久慈警察署は4月14日、侍浜地区の、外屋敷、向町、桑畑、堀切の4町内会を鍵かけモデル地域に指定しました。防犯ステッカーや旗を配布。地域で鍵かけを呼びかけ、窃盗被害の防止に取り組んでいきます。
桑畑町内会の船渡建治(けんじ)会長は「知り合いも空き巣に遭ったと聞きました。町内会としても啓発を強化していきたいです」と決意を語りました。

●久慈警察署生活安全課長 髙橋 渉(たかはし わたる)さん
○誰もが被害者に
特殊詐欺は手口がどんどん増え、巧妙化してきています。被害に遭う人も年齢性別問わずさまざまです。自分は大丈夫と思わず、誰もが気をつけなければなりません。
犯人は、早く支払わないと裁判になる、今日までに手続きすればお金を受け取れるなどと焦らせ、正常な判断をできないようにしてきます。他人に相談すれば不審な点に気づくことができるので、怪しいと思ったら身近な人や警察に相談ください。

○在宅時も鍵かけを
窃盗は住人の不在時に入る空き巣だけでなく、住人が寝ているときや活動している最中に侵入するケースもあります。もし犯人と遭遇してしまうと、強盗に遭ってしまうことも。自分や家族の命を守るためにも、不在・在宅に関わらず、鍵かけを徹底しましょう。

○ぴかぽメールに登録を
岩手県警察では、安心安全情報(ぴかぽ)メールを配信しています。県内の不審者情報や特殊詐欺の発生事例、行方不明者情報をお知らせしていますので、ぜひ登録ください。
久慈警察署生活安全課【電話】53-0110(代表)

問合せ:生活環境課
【電話】54-8003