- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県滝沢市
- 広報紙名 : 広報たきざわ 令和7年9月1日号
■9月は「こころに寄り添いいのちを守るいわて」月間
国は9月10日(水)~16日(火)を自殺予防週間と定めています。本県は、全国の中でも自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)が高く、1人でも多くの自殺を防ぐため、9月を「こころに寄り添いいのちを守るいわて」月間と定め、啓発事業・支援事業を実施します。市でも同様に相談事業や啓発事業を強化します。
夏休み明けの8月後半~9月は子どもの自殺が増えやすい傾向にあるため、今回はこどものSOSサインに気づくポイントについて紹介します。
「今まではこんなことなかった」「普段の様子と違う」など、いつもと違うことへの気づきが大切です。次のようなサインが続いているようなら、子どもから話を聞いてみましょう。
▽子どものSOSサイン
睡眠:
・布団に入ってもなかなか寝つけない
・遅くまで夜更かししている
・朝、起きるのがつらそう、なかなか起きられない
・睡眠のリズムが崩れている
・眠れないと言う
食欲:
・食欲がない、逆に食べすぎる
・とくにパンやご飯、菓子などの炭水化物を欲しがる
・急に痩せた、太った
・体重をとても気にしている
体調:
・体がだるそう
・疲れている
・元気がない
・顔色が悪い
・腹痛や頭痛、めまい、吐き気などを訴える
行動:
・学校に行きたがらない
・家から出ないでひきこもりがちになった
・友達と遊ばなくなった
・身だしなみに構わなくなった
・無口になった
・あいさつをしなくなった
・何度も同じ動作や行動を繰り返す
・気持ちが抑えられなくなり暴力を振るう
・何もしないで長い間ぼんやりしている
・表情が変わらず、感情面での反応が少なくなった
・話が支離滅裂になった、通じなくなった
・独り言を言うようになった
▽SOSサインに気づいたら「まず話を聞いてみる」
悩みがあるとき、話を聞いてもらい気が楽になったという経験は誰にでもあるはずです。いきなり「病院に行こう」と言うよりも、まずは不安な気持ちを聞いてあげましょう。話してくれない時には無理強いせず「いつでも聞くからね」と伝え、話してくれるのを待ちましょう。
▽話を聞くときのポイント
子どもが話し始めたら、アドバイスをするよりも「大変だったね、辛かったね」と受け止めてあげましょう。「○○すべき」「○○してほしい」という考えがあるのは当然ですが、その気持ちは少し脇に置いて、じっくりと子どもの気持ちに共感し、受け止めることが大切です。一緒に乗り越えていこうというメッセージが大きな支えになります。
このようなサインがあるからといって、必ずしも心の病気とは限りませんが、多くの場合、早期に治療するほど回復も早くなるといわれています。つらい症状が続いている場合は、早めに相談してみましょう。
▽表 相談窓口一覧
参考「厚生労働省HPこころもメンテしよう~ご家族・教職員の皆さんへ~」
問い合わせ:健康づくり課
【電話】656・6527